「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

首相はいつもの独りよがり、続く不祥事、詐欺行為、堕落しそう日本

 不正、不祥事が続きます。ごく稀なケースで、全体はそうではないと信じたいですが、少々心配にもなります。日本の行く末は大丈夫なのでしょうか。

 税をとり仕切る財務省副大臣が、税金の滞納を認め謝罪したそうです。こんな人物が使命されることに驚きます。首相のメガネが曇っていたのでしょうか。適材適所は口ばかりでもう呆れるしかありません。

 続く政務三役の不祥事、ズルをしなければ生きていないというのが政治の世界なのでしょう。このまま日本が堕落していきそうな気がします。この不祥事の露見を不幸中の幸いにすることはできるのでしょうか。

 

 

「ポイ活」不正

 国のキャッシュレス決済のポイント還元制度を悪用するなどし、「ポイ活」と称してKDDIスマホ決済サービス「au PAY」で、270億円の架空の取り引きを繰り返し、1億7000万円分のポイントをだまし取った会社役員ら6人が逮捕されたそうです。

 氷山の一角なのでしょうか。そうではないと信じたいのですが、持続化給付金のような事例もあるので心配です。国の事業が不正の温床になるのではないかと思うと末恐ろしくなります。

詐欺行為

 ソフトバンクでは、元部長が架空の事業への投資話を持ちかけて12億円をだまし取ったとして逮捕されたといいます。ソフトバンクの名前を悪用していたそうです。

ソフトバンク元部長ら3人逮捕、12億円詐取疑い 警視庁 - 日本経済新聞

 社内の会議室を使って出資を募る説明会が複数回開催されていたといいます。ソフトバンク刑事告訴していたといいますが、それにしてもです。

赤字決算

 そのソフトバンクは、2023年9月中間連結決算を発表し、純損益が1兆4087億円の赤字で、中間決算の赤字は2年連続といいます。ウィーワークの破綻が足を引っ張り、円安も悪影響だったようです。

ソフトバンクグループ最終赤字1.4兆円 4~9月、分配金膨らむ - 日本経済新聞

 日本を代表するIT企業の低迷が続いています。健全にV字回復できないようです。本業は低迷し、投資事業が足を引っ張る、ビジネスモデル的にどうなのでしょうか。このまま変わることなく、突っ走るような言葉を経営幹部は発しています。記事も好意的に捉えているようです。これが世相、世情になのでしょうか。

 

 

解散風

 首相が年内の衆院解散・総選挙を見送ることを表明し、「経済対策、先送りできない課題一つ一つに一意専心、取り組んでいく。それ以外のことは考えていない」と述べていました。

年内解散見送り表明、首相「経済対策に一意専心」 : 読売新聞

首相は来年9月の任期満了に伴う党総裁選での再選を目指し、解散戦略を練り直す。解散時期は来年度予算や税制関連法が成立する来年3月以降が有力となる。それまでの間、経済再生や賃上げに注力し、政権の立て直しを図る考えだ。(出所:読売新聞)

「一意専心」とは何のことなのでしょうか。権力に執着し、総裁再選が本心で、国民が関心を寄せる経済対策は手段にすぎないということなのでしょう。

 相変わらずの言行不一致、それが見透かされていることに気づけない首相が憐れにも見えます。

不満

 こうした首相の不誠実で傲慢な態度に党内でも業を煮やしているのでしょうか。

首相の解散見送り、自民党内に不満噴出 「総裁選に出られない」声も [岸田政権]:朝日新聞デジタル

首相が持つ権限をもてあそぶかのような手法は、自民党内に禍根を残した。(出所:朝日新聞

「解散風」を政権運営に利用してきた首相への不満が自民党内で噴出し始めているそうです。「解散風」が吹いて、選挙事務所を建て、広い駐車場を借りる。しかし、風が病めば、それが全部ムダになり出費ばかりがかさんでいく。こんなことが続けば、怒り心頭、それが行動になっていくことのも自然なことなのでしょう。

 こういうことを独りよがりというのではないでしょうか。問題を起こす人に共通していそうです。それにしてもスゴイ人です。

 

 

論語に学ぶ

学びて思わざれば、則ち罔(くら)し。思いて学ばれば、則ち殆(まど)う。(「為政第二」15)

 知識や情報を多く得ても思考しなければ、どう活かせばいいのか分からない。逆に、思考するばかりで知識や情報がなければ、一方的になり、独善的になってしまうと意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 思考を学問によって整理整頓することなく、妄想にふけるばかりで堂々巡りに陥り独善的になってしまう。頭脳明晰なのかもしれませんが、内実、思考は整理されていない。それが今の首相なのかもしれません。

「物事の本質を見極め、論理的に思考すること」が求められていそうな気がします。現状システムへの批判精神を持てれば変わることができそうですが、「批判」ということの意味を正しく理解できるのでしょうか。

 批判され、弱点を指摘されるのはこころよいものではありません。しかし、それを自ら改善することができれば、最強の武器になりそうな気がするのですが。

 

「参考文書」

神田財務副大臣 過去の税金滞納認め陳謝 “引き続き職務遂行” | NHK

KDDIの「au PAY」で架空取り引き 1億7000万円分詐取か 6人逮捕 | NHK | 事件

ソフトバンクG、純損失1.4兆円 2年連続赤字、投資事業低迷―9月中間:時事ドットコム

所得減税は「人気取り以上」に深刻、どんな観点からも正当化できない | 野口悠紀雄 新しい経済成長の経路を探る | ダイヤモンド・オンライン