「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

失われてゆく信用、開催が危ぶまれる大阪・関西万博

 これが今の日本なのかと思うようなニュースが続いています。大阪でも電車内で人が傷つける事件がおきました。

 信用が社会の根幹であるはずのなのに、その信用が壊されるような行為が後を絶ちません。なぜにこうも信用を軽んじる世の中になってしまうのでしょうか。

 大阪・関西万博の準備が遅れ、予定通りの開催が危ぶまれています。大手広告代理店などによる汚職にまみれ、様々な問題が露呈した東京五輪の二の舞いにならないことを祈るばかりです。

 逆に大型イベント開催に長けた大手広告代理店が撤退したことが、この混乱につながっていることはないのでしょうか。

 

 

万博 日本館

 万博に日本政府が出展するパビリオン「日本館」の建設工事について、発注元の国土交通省近畿地方整備局が、約76億8000万円で清水建設随意契約したといいます。

大阪万博「日本館」、清水建設が76億円で受注 随意契約 - 日本経済新聞

 当初の競争入札での予定価格から約9億円上振れしているそうです。これ以上遅れると開催に間に合わなくなるとの理由で、随意契約に切り替えたそうです。

 参加予定国のパビリオン建設も進んでいません。何が理由なのでしょうか。円安で割安感があるはずなのに、それでも高いという印象でもあるのでしょうか。

万博担当相の仕事

 国家事業であるうえ、政府には万博担当相までいます。その仕事は「円滑な準備及び運営に資するため行政各部の所管する事務の調整担当」といいます。参加国を募るだけが仕事ではないのでしょう。

 大臣がもう少し言葉を使って調整機能を働かせば、状況が好転することはないのでしょうか。それともお飾りなのでしょうか。

論語に学ぶ

与(とも)に言う可くして、与に言わざれば、人を失う。与に言う可からずして、之と言えば、言を失う。知者は人を失わず、亦(また)言を失わず。(「衛霊公第十五」8)

 その人ともに発言すべきであるのに、それをしないでいると、その人から信頼を失い、人柄が大したことがないということになる。また、賛成すべきでない意見に賛成したりすると、まちがった意見の持ち主ということとなる。知者は、信頼も人柄を失墜しないし、意見も間違わないと意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 言葉が大切ということなのでしょう。言葉を丁寧にし言動を一致させれば、そこから信用、信頼が生まれるのでしょう。

 

 

第1自民党と第2自民党

 相変わらず、日本維新の会立憲民主党野党第一党の座を巡ってやりあっています。

維新 馬場代表「第1自民党と第2自民党が改革競い合うべき」 | NHK | 選挙

 日本維新の会の馬場代表がインターネット番組に出演し、第1自民党と第2自民党が改革合戦をして国家・国民のために競い合うべきだ」と述べ、自民党と維新の会が政権の座をかけて争うべきだと強調したそうです。

 どうなのでしょうか。選挙で選ぶのが第一、第二の違いがあっても、自民党だけを選ぶ選挙が健全なのでしょうか。

 立憲民主党との連携については、「未来永劫なく、やるかやられるかだ」と否定し「われわれが目指しているのはアメリカのような二大政党制だ。立憲民主党はカラスを白と言う人と黒と言う人が一緒にひとかたまりになるという主張だが、われわれは黒と言う人だけで集まり、自民党と対決していく」と述べたといいます。

内閣支持率

 増税をすぐに口にし国民負担を求め、その強引な手法が批判されるのが今の政府で、その支持率は下落する一方です。

岸田内閣支持率28% 2カ月で17ポイント下落 毎日新聞世論調査 | 毎日新聞

 それを是とするような発言には賛成しかねます。間違った意見を聞かされいるような気がします。信用の回復にはまだまだ時間がかかるということでしょうか。