「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

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遅れ目立つ大阪・関西万博、進まぬマイナカード問題、残念な国の実力

 ビッグモータ不正、万博の準備遅れ、マイナンバーカードの混乱、信じがたいが続き、問題収束の糸口さえ見いだせていないようです。日本はこんな国だったのか思いたくないですが、そう認めざるを得ないようです。

大阪・関西万博

 来年2025年開催予定の大阪・関西万博ではパビリオンの建設準備が遅れているといいます。資材価格の高騰や人手不足の影響で、入札のやり直しや建設費の上振れが相次ぎ、国内パビリオン建設にも影響が及んでいるそうです。

万博整備費「いっぱいいっぱい」 資材高騰で強まる増額懸念 - 産経ニュース

建設に必要な大阪市への許可申請は28日時点で、国内パビリオン計25施設のうち9件にとどまる。今から申請しても着工は9月下旬以降の見通しで、会場整備費の増額や完成遅れへの懸念は強まっている。(出所:産経新聞

 何とかするために、国民負担が強いられることになるのでしょうか。

 

 

混乱

 マイナンバーカードを巡って、ますます政府対応が混乱しています。現行の健康保険証廃止に伴い、マイナ保険証を持たない人に発行される資格確認書の扱いが揺れているようです。

じゃあ今の保険証と何が違うの? マイナ保険証への一本化で「資格確認書」の有効期限見直しを検討:東京新聞 TOKYO Web

「関係者の声、意見を聞きながら対応を考えたい。いずれかの時点で私から会見などで説明したい」と首相が語ったといいます。そう言ってしまったなら、人の意見も意見もいかずに独断専行してきたと自ら言っていることにならないでしょうか。

国民の意見をよく聞かずに、山のようにお金を使うプランを次々と出してきて、しかも卑怯なことに、財源の議論は後回しにする。最終的には、増税社会保険料の引き上げといった形で私達が負担することになるのです。(出所:)

 政権への批判が高まっています。信用に値するとは言えそうにないことばかりなのですから仕方ないのでしょう。

迷走

 権勢を誇った自民党の最大派閥安倍派(清和政策研究会)がまとまりを失い始めたのでしょうか。新会長の選出が難航しているようです。派内意見が割れ、派閥総会を開くめども立っていないそうです。強力なリーダーを失った組織が迷走しているようです。

安倍派、新体制づくり手詰まり 思惑交錯、総会めど立たず―自民:時事ドットコム

最大派閥の「顔」選びは急速に熱気を失い、対立回避と現状維持の安定志向が目立ち始めた。(出所:時事ドットコム

「混沌としている。もうさじを投げた」、「最も大事なのは派閥が割れないことだ」、そんな声が派内から上がっているそうです。

 「烏合の衆」と化してしまったのでしょうか。 「烏合の衆」とは、カラスらすの集まりが無秩序でばらばらであることから、秩序のない人々の集まりや軍隊のことをいい、規律も統制もなく、ただ寄り集まっているだけの集団のことを意味します。

 良くも悪くも強い目的意識をもった人がいれば、組織をまとめることはできるのでしょうが、そうした意識もなく、ただ多数から生じる利権にあやかろうとする輩が集まっているだけになってしまったということでしょうか。

 

 

論語に学ぶ

善を見ては、及ばざるが如くし、不善を見れば、湯(とう)を探る如くす、とあり。吾 其の人を見、吾 其の語を聞けり。隠居して以て其の志を求め、義を行なって以て其の道を達す、と。吾 其の語を聞けども、未だ其の人を見ず。(「季氏第十六」11)

「善行」を見ると、とても自分は及ばないという気持ちとなり、「悪行」を見ると、熱湯に手を入れるようなものと思う。そういう人物を見てきたし、そういう古語を学んだ。乱世のときには隠居し自分の志を深め、道義に従ってその道に達していく。そういう古語を聞くことはあるが、それを実行に移した人物と出会ったことはないと意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 ビッグモータにおける不正行為の実態が徐々に明らかにされ、損保各社とのもたれ合い構造も明らかになりました。その損保各社は手のひらを反すようにビッグモータに賠償請求するそうです。そうなるのが自然なことなのかもしれませんが、なにか釈然としません。

 鳴り物入りの大阪・関西万博は、準備に遅れが目立ち、超法規的措置まで繰り出して、何とか会期に間に合わせようとしているように見えます。それを悪行とは言わないまでも、繰り出される手段は善くないことといってもよさそうです。適正に計画され、適正に準備が進めば、そのような非常手段を使う必要もなかったのですから。

 

 

 今の政府は、政治的課題の解決といい、次々と国民負担を求めてくるようになりました。国民生活をまったく考慮していないようです。それを善いことといえるのでしょうか。もっともらしいこと言いますが、それが国民を騙すようなことになるのなら、それは「悪」といっても過言ではないのでしょう。

隅田川花火大会

 コロナ禍のの影響を受け、2020年以降中止されていた東京の夏の風物詩「隅田川花火大会」が4年ぶりに開催されました。約103万人の観客が訪れ盛況だったようです。

4年ぶり隅田川花火大会「全然動けません」観客103万人“帰宅ラッシュ”とポイ捨てに悲鳴の声「まじで地獄」:中日スポーツ・東京中日スポーツ

 ただ大会終了後は最寄り駅が大混雑となり、混雑の中で自己中心的に行動する人やゴミを投げ捨てたまま帰路に就く人も大勢いたそうです。

 これまた今の日本ということでしょうか。善くないことが増えてきていないでしょうか。

 

「参考文書」

(1ページ目)マイナ保険証は「強引で矛盾だらけ」と荻原博子氏 「国民の声を聞かない岸田政権の姿勢の表れ | AERA dot. (アエラドット)