「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

進まぬ気候変動対策、解消できない対立、いつままで続く共同声明の見送り

 これまでとはけた違いのような暑さが続いています。いつになったらこの猛暑は収まるのでしょうか。温暖化に加え、エルニーニョ現象の影響といわれます。こうした現実を目の当たりにすると、未来が少々心配になります。

 6月の世界の平均気候が過去最高を記録し、7月も更新が確実といわれ、地球沸騰化の時代と国連が警鐘を鳴らしています。様々なワーストケースが検討され、様々なリスクが指摘されています。

地球温暖化が進めば、いつ地球に住めなくなるのか? | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

最悪の場合、日本は2100年には熱帯化する。夏の東京では昼間に40度を超えることが当たり前となり、夜もほとんど30度を下回らなくなると言われている。

日本人の主食であるお米は栽培できなくなり、関東や近畿で熱帯の果物であるバナナやパイナップルの栽培が適するようになる。(出所:Forbes)

 

 

 そんな未来がやってくるとは思いたくないことですが、そうなってしまうのかもしれないとの考えも脳裏をよぎります。

論語に学ぶ

子は怪、力、乱、神を語らず。(「述而第七」20)

 「怪」は怪異。「力」は信じられないような体力。「乱」とは臣が君を、子が父を殺すといった秩序の破壊。「神」とは鬼神のこと。孔子は、そういうことを口にすることを好まなかったといいます。この世にあってはならない非合理的なことだからだそうです。

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 疑心暗鬼で温暖化をみていたころなら、今示されているワーストケースなどは非科学的で、非合理的なことといえたのかもしれません。しかし、今こうした現実を経験し、それを元にした研究結果であるのなら、合理的なこととしなければならないのでしょう。

 

 

 厳しい現実と、こうした指摘があるにも関わらず、気候変動対策が遅れ、毎年、その被害が拡大していくことに危機感が増していきます。こうした現実に憤りを覚えれば、今すべきことがはっきりとしそうですが、そうならないのは、まだまだその他のことで頭を一杯にしているからなのでしょうか。    

G20環境相会合、排出削減で見解に溝 共同声明見送り | ロイター

 この過酷の暑さに耐えていると、秩序を乱しているのは政治であることがはっきりと見えてきます。それは、怪しげで、非現実的で、超常現象のようにさえ見えます。

  もっと科学的に、そして合理的になってもらいたいものです。

 

「参考文書」

永久凍土から4.6万年前の線虫が復活 未知の病原体出現の懸念高まる | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)