「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

続く嫌がらせに過剰な反応、アピールしたがる首相、解決されない問題

 政府の拙い決定で、世の中が騒がしくなっているようです。ニュースは中国の対応を理不尽と伝え、自民党がこの件で大騒ぎになっています。元知事らが討論バラエティ番組で、「ガチンコの政治戦争だから。情報戦争。日本も勝ちにいかなくてはならない」といい、そんな中国への対抗措置として「出入国審査の入国条件でホタテ10個食わそう」と過激な発言をしているそうです。これでは対立を煽りかねません。これが今の世相なのでしょうか。

 それぞれが、国を憂いてのことなのかもしれません。それにしても、政府も政府なら、元知事らの発言も拙いようような気がします。

「拙い」とは、技量が劣ること、下手で見苦しいこと、未熟なことを意味する言葉です。

 中国の術中にはまっているような気がします。それではますます相手を利するだけではないでしょうか。どうせ術中にはまるのなら、首相に退陣を求めた方が混乱が収まりそうです。

 

 

 その首相は相変わらずあっちこっちに首を突っ込むのがお好きなようです。今度は2025年の大阪関西万博について、政府主導で予定通りの開催を目指すことを表明するそうです。また余計な仕事を作って、世間を騒がしたいのでしょうか。これでは無責任な人を増殖させるだけのような気もします。

<独自>首相が万博準備主導 週内に「予定通り」表明へ - 産経ニュース

自らが前面に立つ意思を示すことで延期や撤退論を払拭し、日程通りの開催に向け、政府が責任を持つことをアピールしたい考えだ。首相周辺は「日本として失敗ができない事業だ。首相自らが陣頭指揮をとる」と話した。(出所:産経新聞

 これだけ混乱させておいて、買いかぶりも甚だしいのではないでしょうか。

 一方で、日本維新の会の馬場代表が党の会合で、「万博というのは国の行事、国のイベントなので、遅れが大阪の責任とかそういうことではなしに、国を挙げてやっている」と述べたそうです。割り切りが早くていいのかもしれませんが、そんなことで大丈夫なのでしょうか。前のめりな首相をうまく使おうとの魂胆にも見えますが。

円安

 ガソリン価格が高騰を続け、最高値を更新し続けているようです。政府・与党は補助金を延長する方向といいます。

ガソリン最高値更新、円安の影響8割 原油高要因上回る - 日本経済新聞

 記事によれば、欧米は既に高騰局面から脱しており日本の高値が目立ち、円安進行の影響が大きく、上昇分の8割を占め、原油高要因を上回っているそうです。

 その「円」は実力を下げ、円の総合的な購買力を示す指標は、53年ぶりの低水準に沈んでいるそうです。円安はエネルギーなど輸入価格の上昇につながり、2022年度から2年間の家計の負担増は20万円になるといいます。

 円安の要因はデフレと金融緩和と記事は指摘します。日銀が金融緩和を続ける限り、円安基調は続くとみられ、円の購買力を取り戻すには、物価と賃金の上昇の好循環を軌道に乗せる必要があるといいます。

 首相の肝入り政策が未だに花が開かず、結果が出せていないということでしょうか。

 

 

論語に学ぶ

君子は能(よ)くする無きを病(や)む。人の己を知らざるを病まず。(「衛霊公第十五」19)

 君子 教養人は、自分の力量がまだまだ不足であると憚る。他者が自分の力量を知らないといって思い煩わないと意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 首相の心根を知ることはできませんが、低迷する支持率にあえいで、身の丈以上に頑張ろうとしているように見えます。なぜ支持率が低迷する理由を自分の中に見出すことができればいいのでしょう。

 

 

覇権争い

 米中の覇権争いが激しさを増しています。中華思想の国と身勝手で傲慢な国がはり合っているだけのように思います。そんな争いの中に入っていく必要もないのでしょうし、できるのなら距離を取って静観していた方が得策ではないかと思います。

「超大国」を目指す中国の試みは失敗に終わる その理由 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

ドルの基軸通貨としての優位性など、米国の強さの源泉について挙げられる事例はまだまだあるが、要するに、中国が国力で米国に匹敵することは恐らく決してないだろうし、ましてや超えることなどありえないだろうということだ。米政府の賢明な政策と、中国の根深い欠陥が相俟って、中国が真の超大国になることを阻んでいるのだ。(出所:Forbes)

 米国の見方とはこんなものなのでしょう。そんな米国にも上手く利用されているような気がしてなりません。米国に代わってやり合うのも如何なものかと感じます。もう少し巧みさがあれば、もっと上手に関係作りができるのかもしれません。米国依存、一辺倒を見直せば、状況が変わるのではないでしょうか。

 

「参考文書」

「出入国審査の入国条件でホタテ10個食わそう」橋下徹 処理水放出の中国への“対抗手段”を提言 | 女性自身

維新・馬場氏「大阪の責任でない」 万博パビリオンの建設遅れめぐり [維新]:朝日新聞デジタル

円の実力、53年ぶり低水準 家計負担は20万円増 - 日本経済新聞