「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

列島に近づく台風、続く猛暑、どうして気候変動の無関心でいられるのだろうか

 ギラギラとした強い太陽の下、平和の式典が続くのが例年の8月でしたが、今年はどうやら違った風景になりそうです。

 強い台風7号が盆休みの列島に近づいています。気象庁が警戒を呼び掛け、猛烈な風と、総雨量が平年の8月1か月分を上回る大雨になる可能性があるそうです。身を守る行動が求められています。ただただ大きな被害にならないことを祈るだけです。

 人為的に起きたといわれる気候変動の影響を抜きに、立て続けに列島を襲う異常な台風を説明できなくなってきています。気候変動対策に緊急性を感じます。

 暑すぎる夏、猛暑を通り越した酷暑が続き、大雨被害、こうしたことが毎年に繰り返され、毎年多くの被害者が発生するようになりました。優先度を上げて対策が求められているはずですが、そうならないのが恐ろしくも感じます。

 

 

 必要な対策を等閑にしする政府は失態を続けます。政権を担う自民党もまた同様のようです。下落を続ける支持率の回復に首相は囚われ、そのための外交や内閣改造などが取り沙汰されています。また、政権維持のための衆院解散が見通せなくなり、首相の夏休みは政権立て直しに向け、思案を重ねる期間とニュースが報じています。

論語に学ぶ

苟(いやし)くも其の身を正しくせば、政に従うに於いて何か有らん。其の身を正しくする能(あた)わずして、人を正すを如何せん。(「子路第十三」13)

 もし為政者自分自身を正しくしたならば、行政はたやすいものだ。自分自身を正しくすることができないで、人々をどのようにして正そうとするのかと意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 首相もまた人であるがゆえ、保身に走るのでしょうか。自分自身の身の上を案じることは悪いことではないのでしょう。

 それなりに筋が通り、周囲に多少の犠牲があっても、押し進めていくことができれば、どんな目的でも達成することはできるのでしょう。ただそれが為政者としての正しい行動なのでしょうか。

 

 

 物価が高騰しますが、賃上げペースは追い付かず、実質賃金の目減りが続きます。政府の物価対策は息切れ気味で、賃上げは号令ばかりで結局企業頼みです。国民には学び直しで、賃上げが期待できる成長産業への移動が求めます。

 自助努力が大切なことはわかりますが、その努力が足らないと言わんばかりに次々と要求事項が増えます。こんな状況で増税が加われば、ますます疲弊しそうです。いつまでもこんな悪政が続くのでしょうか。

 年内解散、困難の見方 政権立て直しへ人事カギ―岸田首相思案の夏休み:時事ドットコム

 野党がもう少し力を盛り返し、再び政権交代すれば、状況に変化が起こるのかもしれません。しかし、肝心要の野党には、その意欲が欠けているようです。もう少し自民党を見倣って、政権に執着し、欲を強くして、自助努力があっていいのかもしれません。それが国民のためになるのなら。