JAXA 宇宙航空研究開発機構の小型ロケット「イプシロンS」の燃焼試験で爆発事故が起きました。炎が上がり、煙が立ち上る映像がニュース報道されました。たいへんショッキングなことです。
「イプシロンS」燃焼試験の途中で爆発 JAXA 原因究明急ぐ | NHK | 宇宙
データからは点火から20秒が過ぎたころから圧力が予測より高くなっていて、異常が発生した57秒後あたりで圧力が開放されたということで、何らかの理由で圧力容器が破壊されたことがひとつの原因と考えられるとしています。(出所:NHK)
この事故を受け、開発計画に遅れが生じ、来年度に予定している初号機の打ち上げも遅れる可能性もあるそうです。
繰り返し弾道ミサイルを発射する国に脅威を感じる中、JAXAのロケットは失敗を繰り返しています。開発企業を含め、技術力が低下しているのではないかと疑いたくなります。性能に違いはあるのかもしれませんが、技術力において負けるようなことになれば深刻な事態となってしまいます。
専門家は、この状況に、確認が足りないとか、検証が足りないとか、そういうものが背後要因になっているのではないかと疑っています。そうであるとすると、根深い問題を抱えているのかもしれません。
「なぜ」「なぜ」「なぜ」と5回繰り返し、真因を捕まえなければなりません。事故に至った物理的な原因と、それを生み出してしまう要因に対して手を打たない限り、失敗が続くことになりそうです。
論語に学ぶ
学は及ばざるが如くせよ。猶(なお)之を失わんことを恐れよ。(「泰伯第八」17)
学びは逃げる者をつかまえようとするときのように、一瞬の油断もなく努めなければならないが、それでもまだつかまえきれないことを恐れる、学ぶものの態度はこうでなければならないと意味します。
学問をするにあたっては、自分はまだ十分でないという気持ちをいつも持ち、しかも、得たものは失わないと心掛けなければならないとも取れます。失敗も然りで、その失敗から得たものを忘れてはならないということでもありそうです。
そう思えば、JAXAは続いた失敗をまだ活かしきれていないともいえそうです。
こうした事故をみると、ここ最近「日本オワコン」と語られるようになったことも否定できないのかなと感じます。この他にも、大阪・関西万博の準備が遅れ、パビリオン建設が開催に間に合わなくなるのではないかとも言われています。
同じような例をあげたらきりがありません。どうしてこんな国になってしまったのか考えてしまいます。また、どうすればこの苦境から抜け出ることができるのかと考え込んでしまいます。
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国は相変わらずマイナンバーカードのトラブルなど様々な問題を抱え、その解決は遅々として進みません。国内にこれだけ多くの問題を抱えているのに、政府は外交問題を優先させ、それを口実にして防衛力強化を言い出し、これまで先送りされてきた財源問題をさらに悪化させようとしています。増税できれば、それは失敗ではなくなるのかもしれませんが、それでは失政のように思います。
長く続く同一政党による政治の悪影響がますます深刻化しているように感じます。しかし、国会は機能せず、自らより良くしていこうとの兆しはないようです。
何も変わらなければ、ますます状況が悪化、さらに苦しい状況となっていくのでしょう。
「参考文書」
能代のJAXAロケット実験場で爆発、「イプシロンS」地上燃焼試験 : 読売新聞
海外パビリオン遅れ、大手ゼネコン「いくらお金もらっても出来ない」…万博協会は道筋示せず : 読売新聞
「マイナンバー総点検」がさらに自治体を苦しめる 現場の職員の本音は… 責任転嫁する政府に集まる批判:東京新聞 TOKYO Web