「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

どうすれば守れる、しのび寄るSNSを利用した「マインドハッキング」

 

 見たくないものが、あって欲しくないものがどっと押し寄せてくると嫌な気分になります。

 社会が悪い方向に進んでいるのでしょうか。政治と反社会的勢力が癒着しているのなら、良い方向に転じるには時間がかかりそうです。悪しき関係を絶ち切ればだけのはずですが、そうできないことが不思議でなりません。洗脳され、マインドコントロールにかかってしまうと気づきを得ることが難しいということなのかもしれません。

 これまでと同じ視点で社会を見ていてはいけないのではないかとも感じます。

【山口周・特別講義】「学び」を活かせる人、活かせない人の決定的な違い | ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式 | ダイヤモンド・オンライン

過去の経験と知識に基づいて目の前の世界を理解しようとするオールドタイプは急速に価値を減殺させる一方で、目の前の状況を虚心坦懐に観察し、ラーニングアジリティ(学習機敏性)を発揮して、過去に蓄積した経験と知識をアップデートし続けるニュータイプが大きな価値を創出することになるでしょう。(出所:ダイヤモンドオンライン)

 

 

論語に学ぶ

「温故知新」、山口氏の主張も理解できます。

故(ふる)きを温めて新しきを知る、以って師と為るべし。(「為政第二」11)

「古くからの伝えを大切にして、新しい知識を得て行くことができれば、人を教える師となることができる」と意味します。

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『過去の伝統を冷えきったそのままで固守するのではなく、それを現代の火にかけて新しい味わいを問いなおす』と桑原武夫は解し、「伝統を墨守するのではなく、永遠の真理の今日的意味をさぐる」そうした知的訓練を重ねることによってのみ、目前の複雑で混沌とした、しかし、私たちにとっても切実な現実を鋭くまた筋道をたててとらえることができると解説します。

 山口氏の主張もこれに準拠してのことでしょうか。

「学び」とは、過去を知ることです。それを記憶するだけではなく、そこに知的訓練、思考を加えれば、今何が起きているかもわかるようになるということでしょうか。

 

 

 SNSを駆使して、外国勢力による世論の分断工作がにわかに進んでいるといいます。

狙われる自民党総裁選 世論分断に中国・ロシアの影: 日本経済新聞

 日本経済新聞によれば、先の自民党総裁選でもその影響が否定できないといいます。

公安調査庁の元幹部は「証拠は見せられない」と断った上で、党内対立をあおる投稿は中国発が多かったと語る。発信は北京時間の午前9時から午後5時の間が目立ち、組織的な関与を裏付けると話す。(出所:日本経済新聞

 クリストファー・ワイリー氏の著書「マインドハッキング」は、SNSなどのデータを駆使してトランプ氏が当選するよう大がかりな世論誘導があったとし、16年や20年の大統領選における米国社会の分断をみると、ロシアの情報戦は成功したといえるといいます。

「日本の政治に本気で影響を与えようと思ったら、日本国籍を取得するより自民党員になる方が簡単だ」。中国共産党員の一人は真顔で話す。(出所:日本経済新聞

 連日報道される特定団体と政治家とのつながり、また、取材を受ける政治家の言動からすれば、あっても不思議ではないのかもしれません。

 

 

「斉人(せいひと) 女楽(じょがく)を帰(おく)る。季桓子(きかんし) 之を受け、三日 朝(ちょう)せず。孔子行(さ)る」(「微子第十八」4)、と論語にあります。

 魯国が富強となり、隣国「斉」はそれを憂慮し、女性歌舞団80人を季桓子に贈ったいいます。魯の実質支配者季桓子はその芸に魅せられ、登庁しなくなってしまい、孔子は失望し祖国を去ったといいます。 

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 どこかの政党の政調会長を見ているようです。

 時代は変わり、手法は異なるのでしょうが、同様な手口で取り込みを図ったり、それに乗じて弱体化させようとすることはあって当たり前のことなのでしょう。

 時代が進み手口が巧妙化しているかもしれません。知識は正しく使って欲しいものです。

 

「参考文書」

“一緒に日本を神様の国にしましょう”自民・萩生田光一政調会長が旧統一教会の関連団体で講演していた記録を独自入手【報道特集】 | TBS NEWS DIG