「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

急落する内閣支持率、「民主主義を揺るがす事態」になっていないか

 

 岸田内閣の支持率が急落し、内閣発足以降で最低となったといいます。前回調査(52%)から16ポイント下落し、36%になったそうです。

内閣支持率16ポイント急落36% 発足以降で最低 毎日新聞世論調査 | 毎日新聞

 毎日新聞によれば、不支持率は54%で前回(37%)より17ポイント増加したそうです。内閣改造後の調査で、支持率が低下するのは異例といいます。

自民党と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関係に問題があったと思うかとの問いでは、「極めて問題があったと思う」が64%、「ある程度問題があったと思う」が23%で、合わせて9割弱が問題があったと答えた。(出所:毎日新聞

 内閣支持率の急落は、閣僚ら政務三役や党役員と旧統一教会との関係が相次いで表面化したことが影響したとみられるそうです。こうした国民の声を聞き、その期待に応える真っ当な対応ができるのでしょうか。

 

 

論語に学ぶ

訟(うった)えを聴くは、吾猶人のごとし。必ずや訟え無から使(し)めんか。(「顔淵第十二」13)

 訴えを処理する能力は、私は他人と同じだと孔子はいいます。そして、訴えを起こすことが無いようにすることといいます。

dsupplying.hatenadiary.jp

 あの銃撃事件について岸田首相は、「民主主義の根幹である選挙が行われている中で起きた卑劣な蛮行であり、決して許すことはできない」と述べました。その上で、政府として今後あらゆる事態を想定し万全の対応をしていきたいとしていました。

 時間の経過とともに、あの事件とは別に、民主主義の根幹であるはずの選挙が卑劣に歪められていたのではないかと感じるようになりました。

 民主主義です。まずは国会の場で正々堂々と、この問題を議論し、正すことは正していかなければならないのでしょう。今後のことも想定し、この問題に万全を期すべきなのでしょう。

 

 

季康子(きこうし)問えらく、民をして敬、忠にして以て勧めしむには、之を如何せん、と。子曰わく、之に臨むに荘(そう)を以てすれば、則(すなわ)ち敬せん。孝慈(こうじ)もてすれば、則ち忠ならん。善を挙げて不能を教うれば、則ち勧めしめん、と。(「為政第二」20)

 魯の国の宰相季康子が孔子に「人民が敬い、まごころを持つようにさせてたいのだが、どうすればよいのか」と質問しました。孔子は「人民の前で、やましい気持ちもなくピシッとすることです。そうすれば民は尊敬します。孝を実践し、民を慈しむことです。そうなれば、民はまごころを尽くします。善人を登用し、不善者に教えることです。そうあれば、善行をするようになります」と答えたといいます。

dsupplying.hatenadiary.jp

 内閣支持率からすれば、「政」を正すべきときということではないでしょうか。まずは再度人事なのかもしれません。

 その他にやらなければならないことが多々あるのでしょう。

「保守派との関係でもたない」 夫婦別姓の調査めぐり政府内で対立:朝日新聞デジタル

 もしかしたら行政にも踏み込んで、歪められたことを正していかなければならないのでしょう。朝日新聞の報道はその一例にすぎないように思います。

 

「参考文書」

"洗脳"手法を徹底研究、旧統一教会「伝道の違法性」を追及した第一人者の終わらない闘い - 弁護士ドットコム