新型コロナの感染の勢いに驚きます。全国での新規感染者数が15,000人を超え、累計の感染者数も100万人に肉薄しています。今日にも超えてしまうのでしょうか。
感染症の専門家たちが東京都の感染者数が1万人を超えることもありうると口にし始めます。しかし、街中の人出に大きな変化はなそうです。あまり関心がないのでしょうか。
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長が、足元の感染急拡大で「一般の人の心理にどう影響するか、なかなか読めない」と述べたといいます。
ピークアウトの時期が読めなくなっているのでしょうか。
羣居(ぐんきょ)すること終日、言 義に及ばず、好んで小慧(しょうけい)を行う
群れて一日議論しているが、その中身に「義」はなく、小才を巡らす話ばかりに熱中しているとの意味です(「衛霊公第十五」17)。
コロナ対策に手詰まりが見えてしまいます。
そうは思いたくはないですが、もう諦めムードがあるのでしょうか。少し危ういようにも感じます。自助、自衛が推奨されているようにしかに思えません。
君子は義以て質と為し、礼以て之を行ない、孫以て之を出だし、信以て之を成す
名古屋の河村市長がとんでもないことをしでかしたようです。
アスリートが勝ち得た金メダルに我が物顔でかぶりつく.....
言語道断、無礼者、為政者としての資質を疑いたくなります。大変ショッキングな出来事です。
「君子は義以て質と為し、礼以て之を行ない、孫以て之を出だし、信以て之を成す」(「衛霊公第十五」18)といいます。
君子は、義をもって本質として、礼を行動に表し、謙遜を表現し、誠意をもって貫くとの意味です。
市長の軽はずみの行為、その中に彼の本質があるのかもしれません。こういう人たちが為政の立場にいると思うと、ぞっとします。
郷原(きょうげん)は徳の賊なり
「郷原」、 善良を装い、好評を得ようとする、にせ君子は、道徳にとって有害(「陽貨第十七」11)との意味です。
為政の立場に、こういう人たちが多くないでしょうか。コロナの拡大が収まらないのも致し方ないことなのかもしれません。
天は自ら助くる者を助く
19世紀のイギリスの著述家サミュエル・スマイルズの言葉です。
ひたむきに努力をすれば必ず報われるとの意味で、自分の中にいるもうひとりの自分を鍛えれば、心の質を高めることができ、それが人生における成功への早道だといいます。
自分自身の質を高めていくことが最終目標で、これに向けて努力を続けていけば、自分が求める様々な目標も達成できるといいます。
コロナ禍の景色から、この言葉を思い出します。
社会の悪影響に惑わされることなく、自分を守るべきなのでしょう。過度な期待は失望につながるだけなのかもしれません。
何はともあれ、ただただ早くコロナが収束することを願うばかりです。日本の未来に不安を感じさせる出来事ばかりです。
「参考文献」