「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

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世界の頂点へ、松山英樹【言の出ださざるは、躬の逮ばざるを恥ずればなり】 Vol.91

 

 子曰わく、古者(いにしえ)、言(げん)の出(い)ださざるは、躬(み)の逮(およ)ばざるを恥ずればなり。(「里仁第四」22)

  

(解説)

「古い時代、道徳的発言を軽々しくしなかったのは、自分がまだそれを実践できていないことを心得ていたからである。」論語 加地伸行

 

 実践して成功のとき、道徳的発言がなされ、それが今日に残っており、それに従えば、後人の我々も完成が可能であると加地は補足説明する。

 

 

 

 松山英樹、文字通り日本のゴルフ界のエース。PGAツアーで活躍を続け、世界ランキング20位。12月12日から始まる世界選抜と米国選抜との対抗戦「プレジデンツカップ」を前に、PGAツアーの先駆者である丸山茂樹がエールを送った。

「英樹は自分がエース、オレが引っ張っていくんだという意識を持った方がいい。」 (出所:日本経済新聞

 

 2年前の2017年の全米プロで、松山が優勝するかもしれないと思った。最終日、2位タイでティーオフし途中単独首位へ。インに入ってから乱れて最終的には無念の5位に。

 最終ホール18番、ドライバーショットはクリークへ。それですべてが終わったかもしれなかったが、次の3打目、重圧から解き放たれ、いつもの松山に戻ったように見えた。

 試合後の松山のコメントがアルバの記事に残っていた。 

独特の雰囲気だった。「日本ツアーでアマチュアでやっていたときのような緊張でしたね。気持ちの部分ももっと成長しないといけないし、自信を持って打てる技術がないのかなと思った」と松山。「これを経験したからといって克服できるものではないと思うし、その場数が増えていけば、それだけチャンスが増えているということだと思うので、その1回が当たるようにもっともっとチャンスを増やしたい」と語る。

「ここまで来た人はたくさんいると思いますし、これから勝てる人と勝てない人の差が出てくると思う。勝てる人になりたいなと思うこのギリギリのところでやれるのは楽しいですし、そこで勝てればなおさら楽しいと思う。これを次に生かしていきたい。何をすれば勝てるのか分からないですけど。一生懸命練習したいと思う」と話した日本の怪物。最後の「優勝に1番近づいた?」と言う質問に「最後の3ホールまで近いところにはいたんで、そういう意味では近づいたんじゃないかなと思います」とつないだ。 (出所:ALBA)

www.alba.co.jp

 

 メジャーでの優勝が目標と口にする松山。その言葉に口惜しさが滲む。メジャーこそまだ獲れていないが、ここまで実績を残してきた松山。しかし、その姿勢はいつも謙虚だ。

 

 

言の出ださざるは、躬の逮ばざるを恥ずればなり

 

 あの日、試合後の松山の姿を見てもらい泣きした。

 丸山茂樹さんが言う通り、もう「世界のエース」と自覚してもいいのかもしれない。ピンをデッド狙うに松山のプレースタイルは圧巻だ。  LEXUSではないけど、

 

 「世界を、抜き去れ」

 

  「プレジデンツカップ」での活躍に期待!

 

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lexus.jp

 

(参考文献)  
www.nikkei.com

論語 増補版 (講談社学術文庫)

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prtimes.jp