「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【之を為して厭わず、人に誨えて倦まざれば、則ち云爾と謂う可きのみ】 Vol.183

 

子曰わく、聖と仁との若(ごと)きとあらば、則ち吾豈(あに)敢えてせんや。抑々(そもそも)之を為して厭わず、人に誨(おし)えて倦(う)まざれば、則ち云爾(しかり)と謂う可(べ)きのみ、と。

公西華(こうせいか)曰わく、正に唯弟子は学ぶこと能(あた)わざるのみ、と。(「述而第七」33)

  

(解説)

孔子がこうおっしゃられたことがあった。「世では私を聖人とか仁人とかと評価しているが、そのような境地に、私はとても当たらない。しかし、聖人、仁人でありたいと絶えず努力し、また、その道を人に教えることを続けてきた、とあらば、確かにそうだということができようぞ」と。

弟子の公西華は、「まさしく、弟子のわれわれは、そのお教えをとても学習することができないままでいる」と嘆いた。論語 加地伸行

  

 「公西華」、姓は公西、名が赤、字名は子華。孔子の42歳年少の弟子。衣冠束帯の礼装をして朝廷で賓客と応対することが立派にできるという。

  

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(参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

  
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫
 

 

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