「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【苟し我を用うる者有れば、期月のみにして可なり】 Vol.315

 

子曰わく、苟(も)し我を用うる者有れば、期月(きげつ)のみにして可なり。三年ならば成る有らん。(「子路第十三」10)

 

  (解説)

孔子がいった。もし私を用いて政治を担当させれば、一年でよろしい。三年ともとなれば、完成できよう、と。論語 加地伸行

   

「先進第十一」24では、子路冉有、公西華の三人の弟子たちに、曾皙が加わり、各々に志を語たり、子路冉有は自分が政治を担当したときの三年後の姿を語る。 

  

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  「泰伯第八」12では、「三年学びて、穀いに至らざるは、得易からざるなり」(三年学んで、仕官して俸禄を得ることができない者は見当たらない)という。

 

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 時間が何かを解決してくれるわけではない。短い時間であれば、なおさらそうなのであろう。だが、そこに学びがあれば、解決できないものはないのかもしれない。ただ、それにも時間が必要となり、三年続けることができれば、完成に近づいていくのかもしれない。

 

(参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

 
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫