「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

ふるさとは遠きにありて思うもの 【終わりを慎み遠きを追えば】 Vol.14

 

曾子曰く、終わりを慎み遠きを追えば、民の徳 厚きに帰す。(「学而第一」9)

  

(意味)

曾子の教え。「人々が父母の喪においても、祖先の祭祀においても、まごころを尽くすのであれば、その道徳心はすぐれたものになる。」論語 加地伸行

 

  この章は、形式に陥ることなく、その本質、まごころにあると加地はいう。礼のあり方ということであろうか。

 

 

 お盆も明け、今日から仕事に復帰されている方も多いのではないでしょうか。

 お盆期間中、ふるさとに戻り先祖の供養をされたでしょうか。

 もうお盆は過ぎてしまいましたが、この季節にはぜひ思い返したい文章です。

ふるさとは遠きにありて思ふもの

そして悲しくうたふもの

よしや

うらぶれて異土の乞食となるとても

帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに

ふるさとおもひ涙ぐむ

そのこころもて

遠きみやこにかへらばや

遠きみやこにかへらばや  (室生犀星

 

 父が亡くなり、この夏は新盆でした。

 迎え火、送り火などの行事ととも慌ただしく時間が過ぎていきました。

 

 この詩を読むと、父の姿を思い出す。

この夏、父は、ふるさとの山形へ帰ったのだろうか。

 

 

「終わりを慎み遠きを追えば、民の徳 厚きに帰す」、一般的には、指導者の模範的な行動のことを意味するといわれる。

 

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(参考文献)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

 

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