「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

緊張高まる国際情勢、海自護衛艦台湾海峡通過、それが今の日本の役割か

 海上自衛隊護衛艦が、初めて台湾海峡を通過したそうです。中国機による領空侵犯など軍事的な威圧に対抗する措置のようで、岸田首相の意向が働いているといいます。

海自護衛艦「さざなみ」が台湾海峡を初通過、岸田首相が派遣指示…軍事的威圧強める中国をけん制 : 読売新聞

 これまでの日本政府は中国側の反発を考慮し、海自艦艇による台湾海峡の通過を控えてきたそうですが、岸田首相はこのまま何も対応を取らなければ、中国軍の行動がさらにエスカレートする可能性もあり、平和が守れないと海自派遣を決断したようだといいます。これで中国側がおめおめと引き下がるのでしょうか。

 

 

 その中国は、模擬弾頭を搭載したICBM 大陸間弾道ミサイル1発を発射し、太平洋の公海上に落下させたといいます。大統領選を控えた米国をけん制する意図もあるそうです。

中国軍がICBM発射訓練=44年ぶり、太平洋に落下 | 時事通信ニュース

 また、ロシアがウクライナで使用するドローンの開発に協力しているようだともいいます。中国の専門家が協力、長距離攻撃型の無人機を開発、飛行試験を実施したそうです。中国の工場で量産体制が整い、ウクライナでの前線に投入できる状態になったといいます。

ロシア、中国で軍事ドローン開発・製造の秘密計画=関係筋 | ロイター

 米中の対立が激しさを増し、きな臭さが増していくようです。そんな環境下で、日本は米国一辺倒でよいのでしょうか。

中東

 中東では、イスラエルレバノンでの地上戦準備を示唆し、全面戦争に発展する可能性も否定できないようです。

中東で全面戦争の可能性、和解の機会も存在=バイデン氏 | ロイター

 バイデン米大統領は、全面戦争の可能性を指摘する一方、地域全体を根本的に変える和解を実現させる機会もあると語ったといいます。退陣を決め、制約も少なくなったであろうバイデン大統領が手腕を発揮するのかと期待したものですが、問題解決は進まず、逆にダブルスタンダードが指摘されています。

 世界を民主主義国と権威主義国に色分け、世界に分断を招く政策を進めてきた米国に頼ったままで大丈夫なのでしょうか。イデオロギーの違いを乗り越え、対立する構図から脱却する力が求められていそうです。

 

 

論語に学ぶ

衛の霊公(れいこう) 陳(じん)を孔子に問う。孔子対えて曰わく、俎豆(そとう)の事は、則ち嘗(かつ)て之を聞けり。軍旅(ぐんりょ)の事は、未だ之を学ばざるなり、と。(「衛霊公第十五」1)

 衛国の君主霊公が軍陣のことについて孔子に質問しました。孔子は「祭器の並べ方、礼法は、かつて習得いたしましたが、軍事、将兵の並べ方につきましては、まだ学んだことがありませんと孔子はいいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 好ましくない行動をとる米国をいさめ、世界の分断を抑制するために働くのが日本の役割ではないでしょうか。単に米国に同調するのではなく、こうした行動をとることができるのが同盟国だといいます。その姿勢は欧州諸国から学ぶことができるといいます。

 

 

 次のリーダーには、緊張緩和や信頼醸成に取り組んでもらいたいものです。やはり日本が国際社会から信頼される国であるべきではないでしょうか。

強い弱いなどというのは、必ず移り変わる。自分だけがいつまでも強く、敵が皆弱いなどということがあるわけがない。(中略)どんなに強くとも、強さなどというのはその程度のものよ」「(前略)相手より強いかどうかは問題ではない。どれだけ道理に寄り添うかなのじゃ。(出所:日経BOOKプラス)

 

「参考文書」

イスラエル、レバノン地上戦準備を示唆 ヒズボラ打倒に空爆継続 | ロイター

米、イスラエルに情報支援せず レバノン地上戦迫っていないもよう=国防総省 | ロイター

岸田政権は対米協調一辺倒 自民新総裁は自由貿易を訴えよ:日経ビジネス電子版

(社説)首相最後の外遊 抑止と対話の均衡図れ:朝日新聞デジタル

一度は読むべき「哲学」の名著 カリスマが選ぶ入門・古典・傑作8冊 | 日経BOOKプラス