「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

プッチンプリン販売再開と首相退陣、重なる「日本終わった」と思わせる出来事

 販売を休止していた「プッチンプリン」が、販売再開すると江崎グリコが発表したそうです。「お帰りなさい!プッチンプリン」とSNSには再開をよろこぶ声がたくさんあったといいます。

プッチンプリンなどの出荷停止 グリコ、全面再開見通せず 原因「突き止め改善中」 - 産経ニュース

 販売休止に追い込まれたのは4月、基幹システムの障害が原因とされます。ただ100%再開にはならないようです。問題解決が長引いています。

 

 

「日本終わった」を象徴するような出来事です。デジタル敗戦、DXの遅れなどが指摘されているだけになおさらです。システム障害が生じるの避けえないことなのかもしれませんが、それでもすぐさまに復旧できれば印象は異なるものになります。

「この国はもう終わりだよ。もう何も残っていない」、対応のまずさがそんな空気感を漂わせてしまうのでしょう。こうした事象が積み重なり、いつしかそれがムーブメントとなって壊れた日本社会という物語になっているような気もします。

 こんな社会的ムーブメントをさらに助長しているのが政治なのでしょう。「増税メガネ」と揶揄され、低支持率にあえぎながら居直る首相。それがどんな印象を社会に与えていたのでしょうか。

首相退陣

 首相が記者会見し、9月の総裁選に出馬しないことを表明しました。これまでの成果を強調し、無念さの残る退陣表明というところでしょうか。

岸田文雄首相、自民党内の刷新論抗えず 「政策聞いてもらえない」 - 日本経済新聞

それなりに行動力があって、評価されていい政策もあったのでしょうが、「先送りできない課題に答えを出す」といっては、増税をいとわず強引に政策を進める剛腕ぶりが目立ちました。それがSNS上で批判され支持率低迷の引き金となり、裏金事件で取り返しのつかない状態になっていったのでしょう。

 自民党裏金事件は、まさに壊れた日本社会を如実に表していたのでしょう。

 

 

論語に学ぶ

季氏 周公より富む。而(しか)るに求や之が為めに聚斂(しゅうれん)して之に附益(ふえき)す。子曰わく、吾が徒に非(あら)ず。小子(しょうし)鼓を鳴らして之を攻むるも、可なり。(「先進第十一」17)

 季氏は周公よりも豊かであった。にもかかわらず、冉求は季氏のために税を多く取り立て、季氏をさらに富ませていた。孔子は「もはや私の仲間ではない。弟子たちよ、まっこうからその罪を声(な)らして攻めてよいぞ」といいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 権勢をほこる者たちに媚び、その力に頼って政策を進めておきながら、その者たちが事件にかかわっていたことが判明すると手のひらを返す。本人にとっては正しいことだったのかもしれませんが、傍からすればどうにも不可解な行動に見えて、みなが攻撃する口実になったのではないでしょうか。今はSNS社会なのですからなおさらです。

 

 

 さて次のリーダーは誰が担うことになるのでしょうか。奇しくも立憲も代表選が行われるといいます。どちらにしても、人となりが良く、国民と共有できる大きな物語を語り、実行できる人がよさそうな気もします。そうでなければ、また同じようにSNSでつるし上げを食らうことになりかねません。

 


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 北上を続ける台風7号が週末、関東地方に接近するようです。JR東海が16日、東京-名古屋駅間で東海道新幹線の運転を終日取りやめるといいます。お盆休みのUターンラッシュを直撃する可能性があるといいます。

台風7号、帰省ラッシュ直撃も-航空便欠航、東海道新幹線も運転中止 - Bloomberg

 この台風が嫌な空気も持ち去ってくれればいいのですが。

 

「参考文書」

岸田首相が総裁選への不出馬を表明、政治不信招く事態にけじめ - Bloomberg

不出馬の岸田首相、読み違えの三重奏 解散・人事・政策 客員編集委員 芹川洋一 - 日本経済新聞

岸田文雄首相が残した「4兄弟」 歳出先行で財源あいまい - 日本経済新聞

[社説]既成政党への不信ぬぐう党首選に - 日本経済新聞

 

 


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