「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

低迷続ける内閣支持率、勢い増す早く辞めて欲しいとの声

 内閣改造後の各社の世論調査での支持率は軒並み横ばいとの結果になったようです。通常、改造後には支持率は回復するそうですが、期待通りにならずというところでしょうか。新聞論評も政権浮揚にはつながっていないようだと指摘しています。

 毎日新聞の調査では支持率は25%に低迷し、岸田首相にいつまで首相を続けてほしいかという質問では「早く辞めてほしい」が51%で最も多かったといいます。

岸田首相「早く辞めてほしい」51% 毎日新聞世論調査 | 毎日新聞

 世論調査の結果を意に介さない首相のことですから、退陣を考えることもなく、今後もその座に座り続けることになるのでしょうか。

 

 

 一方で、この改造には自民党内にも不満の声もあるとの報道もあります。

茂木氏「満額回答」・二階派「屈辱だ」・安倍派「バランス欠く」…内閣改造に不満も : 読売新聞

 しかし、岸田降ろしにはなりそうもありません。専門家は、主流派の支持を固める党内向けの人事で、好機があれば衆院解散に踏み切るのではないかといいます。総裁選再選、首相続投のことしか考えていないということなのでしょうか。どこを向いて仕事しているのか、まったく理解することができません。

バラマキ経済対策

 内閣改造後の記者会見で「思い切った内容の経済対策」をまとめると首相は表明し、物価高への対策や賃上げ促進、民間の投資拡大の後押しなどに言及したといいます。

日本経済を構造的に強くする不断の取り組みは欠かせない。だが、旧来の発想で規模を積み上げるバラマキ型の経済対策は厳に慎むべきだ。むしろ物価高を助長し、逆効果にすらなりかねない。(出所:日本経済新聞

[社説]バラマキ型の経済対策はもうやめよ - 日本経済新聞

 このところに政府の経済政策に批判を続けています。支持率の浮揚を狙った短期の痛み止めに走るなら、「変化を力にする内閣」との言葉は看板倒れといいます。中長期的に日本を強くする賢明な経済運営が望まれると指摘しています。

 

 

地政学リスク

 ロシア訪問を訪問し、軍事関連の見学を続けていた北朝鮮金正恩総書記が帰国の途についたといいます。北朝鮮国営の朝鮮中央通信は「同志的な友好と軍事的結束に根ざした両国の伝統的な善隣協力の絆をさらに強固なものにし、関係発展の新たな章を開く機会となる」と報じたといいます。

金正恩氏帰国の途に、訪ロは「関係発展の新たな章」開く=KCNA | ロイター

 急速に国際情勢が変化し地政学リスクが高まっていくようです。一方が結束を強めれば、その一方も同様なことをするものなのでしょう。たとえそれによって国連での約束事項を反故することになっても。

 相手を刺激して、それによる反発力で自国民が不安を感じたり、負担を強いられるのはナンセンスの極みのような気がします。

論語に学ぶ

其の以(もち)うる所を視、その由(よ)る所を観、其の安んずる所を察すれば、人焉(いずく)んぞ廋(かく)さんや、人焉んぞ廋さんや。(「為政第二」10)

  ある人を知るには、その行動に注目し、次に、その原因、動機を観察し、さらにその行動によってその人のあり方がどのように落ち着くかを洞察するがよい、そうすれば、当の人物は自分を蔽い隠そうと思ったところで、隠しおおせることなどできるものではないと意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 近隣諸国を刺激するのはなぜなのでしょうか。国と国民を守るといっては国民は不安を募らせます。不徳義漢に制裁を加えることで自己満足に浸り、それを政治利用したいだけなのでしょうか。

 

 

 今日も暑い一日です。終わらない夏、いつまでもだらだら続く猛暑に体も疲れ気味で、異常気象、気候変動に不安が募ります。

 望むのは不安が少しずつ軽くなっていくということ。それなのに現実は逆のようです。物価高、増税などますます高まる国民負担、それなのに悪化する社会保障、これでは将来不安はさらに増していきます。変わらならない政治にもうこりごりです。

 秋の空気を運んできてくれる秋雨前線の南下を待ち焦がれます。しかし、なかなか期待通りにはいかないようで、明日もまた暑い日になりそうです。

 

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