ビッグモータが本社を六本木ヒルズから郊外へ移転するそうです。保険金の不正請求問題が発覚したことで、中古車の販売台数が落ち込み、8月の販売台数は例年と比べて7割以上の大幅な減少となり、車の買い取り台数も例年と比べて半減しているそうです。
ビッグモーター 8月の中古車販売台数 例年比7割以上減 | NHK | 自動車
経営が悪化するのも無理からぬことのなのでしょう。当面の資金を確保するため、中古車販売大手「ガリバー」の運営会社の株式など資産売却を進め、役員報酬の一削減も検討するといいます。教科書通りの経営再建、合理化策というところでしょうか。
金融庁の立入検査も控えている中、売上確保もまた大きな課題になりそうです。
論語に学ぶ
君子は世を没するまで名の称せられざるを疾(にく)む。(「衛霊公第十五」20)
君子 教養人は、その一生において、自分の名が世の中に聞こえないこと、世人の認めるところとならないのを嫌うものといいます。つまり、何にもしなかった人といわれることを恥じると意味します。
巨富を得たとしても、それで悪名を残すことになるのなら何もなりそうにありません。いつから「お金」や「富」がすべてになり、そのために自身のプライドや良心を傷つけても平気になってしまったのでしょうか。
あすはきょうよりも良くなる
内閣改造が行われました。「あすはきょうよりも良くなると誰もが感じられるよう、政策を進めていきたい」と首相は意気込みますが、思惑通りに支持率の回復にはつながらなかったようです(共同通信の世論調査では支持率は改善しています)。
岸田内閣支持率横ばい、改造効果乏しく 「派閥均衡」評価せず - 日本経済新聞
言葉を操り、顔色を装うような人物に、人の心などわかるはずもない、それが現れだけなのでしょう。
驚き
それにしても社会を驚かせるようなことを好む人が多いようです。
政治の世界では、国民の幸福を願うよりも、権力を巡るやりとりに終始しているばかりにみえます。社会がざわつき、混乱が続き、秩序の回復も遅れそうです。
ずさん、規律を欠く行政
一方で、少しずつ問題指摘、批判報道も出てきたのでしょうか。
流用・融通…予備費のずさん 驚き呼ぶ検査院報告 - 日本経済新聞
無いと言っていたモノが出てきた。会計検査院は15日、新型コロナウイルス禍で膨らんだ予備費が実際どう使われたか、ひとつひとつ調べた結果を公表した。首をかしげたくなる中身が多く、未曽有の危機下とはいえ著しく規律を欠く行政の実態があらわになった。(出所:日本経済新聞)
企業も企業なら、政府も政府ということなのでしょうか。もう少し個人個人が自身のプライドを守り、悪名を残さないよう努力をした方が良さそうです。
「参考文書」
ビッグモーター本社、多摩へ移転 10月、六本木ヒルズから:時事ドットコム
岸田首相 改造内閣「あすはきょうよりも良くなるよう政策進める」 | NHK | 内閣改造・自民党役員人事
岸田内閣支持39・8%、6ポイント上昇 共同通信世論調査 - 産経ニュース