「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

始まった国会審議、繰り返される率直さに欠ける首相のテキトーな答弁

「なぜ、これで支持率が上向かないのか不思議だ」と、経団連の十倉会長が岸田内閣の支持率低迷について疑問を呈したそうです。

「一つ一つの施策はいいことをやっている」。「防衛、GX、原子力、デフレからの完全脱却など、きちっとした政策だと私たちは思っている」と述べたといいます。

「なぜ岸田内閣の支持率が上向かないのか不思議」 経団連・十倉雅和会長は政策を評価:東京新聞 TOKYO Web

自民党幹部が「これ以上、何をやればいいのか」と悩んでいることも挙げて「大きなストーリーを国民に分かってもらう発信の仕方、そういう工夫があればとは思う」と述べた。最後は「外交でも成果があるのに、それが数字に表れないのはどういうことなのか。むしろ皆さんにお聞きしたいぐらいだ」と報道陣に逆質問していた。(出所:東京新聞

  個々の政策には問題がないと、同じような意見をいう論客もいます。また、そうした人々は十倉会長と同様に発信の仕方を問題視します。

 

 

変わらない答弁

 国会で2023年度の補正予算案が審議入りし、早速、首相は「国民から見れば、新型コロナウイルス禍の際に納めた税金が戻ってくるという意味で還元そのものだ」と述べ、「国民の声に耳を傾け、その状況に応じた支援策を講じることで経済の好循環を実現していく」と答弁しています。

 相変わらず、工夫もなく心に響かない適当な発言をしています。不透明、不誠実、率直さの欠如という印象です。何も変わらないようです。

岸田首相、定額減税「還元そのもの」 ライドシェア、早期導入の方針―補正予算案が審議入り:時事ドットコム

「不適材不適所」、繰り返される辞任ドミノ。見え見えの選挙対策。「言行不一致」、言うことがコロコロ変わり、場当たり的な対応。十分な審議を尽くさず閣議決定に頼る荒っぽい手口や手続きなど、こうしたことが、信頼できない、信用に値しないとの雰囲気を作っているのではないでしょうか。

 こうした首相の対応に国民が不満を抱き、「増税メガネ」などと揶揄します。首相もそうした反応に不満を漏らして、ついつい見え見えの愚策に走ってしまう。これでは悪循環なような気がします。

論語に学ぶ

人の己を知らざるを患(うれ)えず。人を知らざるを患う。 (「学而第一」16)

 人が自分の能力や力量を知らないからといって不満を抱かない。それよりも人の能力や力量を知らないことを反省すると意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 自分の価値は自らがよく知っているはずであり、世間に反応をくよくよ憂うべきではない、それよりも他人の価値を十分に知らないでいる自分の不親切さを反省すべきだといっているといいます。

 

 

 問題指摘を受けても、「状況に応じた支援策を講じる」と具体策が不明なテキトーな発言、「経済の好循環を実現していく」と、テキトーな決意表明、それでは問題が解決していくとは誰も信じることができず不満は募ります。そうであるにも関わらず、国会ではテキトーに採決されてしまいます。評価が上がらないのは当然なことのように思います。こんなテキトーなことを続けていてよいのやら。

 国際情勢は時々刻々と変化し、貿易とテクノロジーをめぐり激しい競争が繰り広げられています。その変化に合わせて他の国々では政策を変化されているのではないでしょうか。

 

 

「参考文書」

岸田政権の最大の問題 何をしたいのかが見えない:日経ビジネス電子版

岸田文雄内閣の支持率、軒並み20%台に下落 各社世論調査 - 日本経済新聞