「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

危うさ増す世界、中国を刺激するNATO、混乱する米国政治

「特定の国との貿易を規制し、自国の産業には補助金を手厚くする」、保護主義的な政策が主要国に広がっているといいます。こうした経済のブロック化を「新たな冷戦」と呼ぶとIMF 国際通貨基金の筆頭副専務理事が指摘しています。

「新冷戦」長期化に備えよ 補助金監視もWTOルールで 国際通貨基金(IMF)筆頭副専務理事、ギータ・ゴピナート氏 - 日本経済新聞

 NATO 北大西洋条約機構の首脳会議が開催され、中国をウクライナでのロシアによる戦争の「決定的な支援者」との声明を出したことからしてそうなっていきそうです。

 

 

 当然、中国は強く反発します。ため息が出る国際情勢です。支持率が低下し国民に見放されている首相は、お構いなしにこの路線に乗って暴走します。これを批判、歯止めをかけようとする力がかかりません。それどころか、台湾有事を想定した机上演習が、防衛相経験者などの国会議員や元政府高官らが参加して行われています。

小野寺五典元防衛相「防衛費を増額する中で、肝心の自衛隊員がこのありさまでは」 防衛省の不祥事に苦言:東京新聞 TOKYO Web

 不安が募るばかりです。しかし自衛隊は体たらくで、不正の温床になっています。国の統治、政治が崩壊していそうな気がしてなりません。

 米ソによる冷戦が終結し、その後、ネオリベラリズム新自由主義的な世界に移り変わったといわれます。そのとき良かれと思った思考も過度に進行すれば、綻びが生じ、弊害が顕在化してくるものです。格差や不平等、ポピュリズムな思考が台頭、分断対立などが助長されたりしました。それが今日の世界的な政治の混乱にもつながっていそうです。特に日本と米国がひどい状況のようにも見えます。トランプ前大統領が襲われ、バイデン大統領はますます意固地になっていくようです。

 

 

 東京都知事選で小池氏が三選を果たした一方で、石丸ショックの余韻がのこっているようです。今後の国政選挙に影響を与える可能性があるといいます。既成政党へ不信が一気に表面化したようです。

記者が聞いてハッとした 石丸伸二氏がZ世代に支持された理由 | 毎日新聞

 格差の是正や平等な社会などの訴えはもはや若者の心に響かなくなっているそうです。「将来不安の大きいこの国でいかに稼いで暮らしていくのか」、「右肩下がりの社会でいかに成功するのか」そちらの方に関心が移り、SNSを駆使した無党派層への訴えは、こうした人々の琴線にふれ、得票を伸ばしたようです。

 ちょっと危うさを感じなくもありませんが、これが今の社会の実情なのでしょう。善悪の区別にあいまいになり、何がほんとうに正しいのかあやふやになっていきそうです。新たなポピュリズムなのでしょうか。

論語に学ぶ

仁なるに里(お)れば美を為さん。択んで仁に処(お)らざれば、焉(いずく)んぞ知たるを得ん。(「里仁第四」1)

「仁」情愛の厚いところに住めば、美(よ)いことをするようになるだろう。探して、「仁」ある土地に住むのでなければ、知者ということができようかと孔子は言いました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 新しい思考、思想がもとめられているのかもしれません。もっとも大切なこと、孔子がいう「仁」のような人間味が今求められていそうな気がしてなりません。

 

 

「参考文書」

訂正 中国、NATO声明に「悪意ある」と反発 | ロイター