「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

GPT-4o、スピード感をもって変わっていく世界、デジタル敗戦続く日本

「GPT-4o」、米オープンAIがGPT-4をアップデートし、スピードアップと低価格を実現したと発表しました。声で話しかけると、ヒトと同じ反応速度で会話ができるそうです。

OpenAIが「GPT-4o」発表、2倍高速に 人の反応速度で会話 - 日本経済新聞

「(AI)モデルの知能を高めることに注力してきたが、使いやすさで大きな前進を遂げた」とミラ・ムラティCTOが語っています。

新しいAIは日本語を含む50の言語に対応し、文字、画像、音声をすべて認識する。リアルタイム翻訳のほか、スマートフォンのカメラを使って人の顔の表情を読み取ったり、グラフを読み取ったりすることもできる。(出所:日本経済新聞

 弱点だった反応の遅延を克服したといいます。ますます生成AIを巡る技術競争が激しくなり、またAIの活用がさらに広がりそうだといいます。

 

 

「AI 人工知能が「津波」のように世界の労働市場を襲っている」、IMF 国際通貨基金のゲオルギエワ専務理事がそう語ったといいます。

AI、世界の雇用に影響 「津波」のよう=IMF専務理事 | ロイター

 また、AIは今後2年間で先進国の雇用の60%、世界の雇用の40%に影響を与える公算が大きいと指摘したそうです。

人々や企業が備える時間はほとんど残されていない」とし、「うまく管理できれば生産性は飛躍的に向上する可能性がある。しかし、誤情報の増幅に加え、社会の不平等が拡大する恐れもある。(出所:ロイター)

 瞬く間に世界は変化しているようです。そのスピード感に、日本はどこまで追従できているのでしょうか。

デジタル敗戦

「脱炭素電源の制約とそれに起因する『デジタル敗戦』は、産業基盤を根こそぎ毀損する危険性をはらんでいる」、政府が「GX(グリーントランスフォーメーション)推進戦略」を見直すそうです。

政府が恐れる「デジタル敗戦」 脱炭素電源の不足に懸念 - 日本経済新聞

人工知能(AI)の普及などで電力需要が想定よりも増えるのに対応するためだ。再生可能エネルギー原子力で電源不足を補えなければ、デジタル時代の日本の競争力を毀損しかねない。(出所:日本経済新聞

 相変わらずの後手後手の対応のようです。これでは、いつまでたっても反転攻勢はありそうにありません。

 

 

論語に学ぶ

知者は水を楽(この)み、仁者は山を楽む。知者は動、仁者は静。知者は楽しみ、仁者は寿もてす。(「雍也第六」23)

「知者」「仁者」、孔子が人間の2つの優れた類型を比較します。しかし、一方が好まれるのでないといいます。水も美しいし山も美しい、孔子はそうみているといいます。

dsupplying.hatenadiary.jp

 多様な人材が存在して社会が成立します。同じような性質をもった人間ばかりが増加するようなことになれば、偏った社会となって、何か弊害が生じそうです。もしかして今の日本はそんな状態なのかもしれません。「知者」「仁者」、ユニークな人材、それぞれが個性を伸ばし、時に弱みを補完し合うことで、創発が生じては社会が進歩していくのでしょうが、どうもそうなっていそうにありません。なぜなのでしょうか。

 もしかして国からして多様性が乏しく偏りがあったりするからでしょうか。それに加えて力で押しつけようとするから、新たなものが生まれることもないし、まして育つこともないのかもしれません。

 

 

「参考文書」

オープンAI、新AIモデル「GPT-4o」発表-低価格で高速 - Bloomberg