「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

台湾花蓮県沖地震、震災経験を活かし、驚くほどのスピードで進む対応

 台湾 花蓮県沖でマグニチュード7.2の大きな地震が起きましたが、大きな規模の地震の割には被害は小さかったのでしょうか。倒壊したビルの解体も始まり、早くも日常生活をとり戻しつつあるようです。そのスピード感には驚きます。

冷房完備・温水シャワーも… 台湾地震 4時間で避難所設置、対応の早さなぜ?【Nスタ解説】 | TBS NEWS DIG (1ページ)

 さらに驚愕なのは、発災後4時間で避難所が開設され、冷房が完備、温水シャワーも設置されていたといいます。また十分な食事も提供され、マッサージに、子どもの遊び場もあるといいます。過去の震災の経験が活かされ、民間の力を活用した対応といいます。お上の指示待ちになりがちな日本との違いを感じます。

 

 

 能登のケースとは単純比較はできないのでしょうが、何か根本的な違いがありそうです。どちらも同じ地震大国で幾度も大きな被害が経験していますが、その経験を上手に活かせるかどうかが大きな差になっているのでしょうか。

 国民を守るという姿勢にも差があるのかもしれません。一歩先を行っていそうな台湾に見習うべきことが多々ありそうです。新型コロナのときもそうだったことが思い出されます。

 治政、政治の差といってもよさそうです。同じような政治体制下にありながらこれだけの違いが生じてしまうのは政治家の資質に大きな差があるということなのでしょうか。国民を守ることを第一とし、ヒューマニズムに富み、人権を意識する政治とそうでない政治の差ということなのかもしれません。眼前にある地政学的脅威に対しては、融和的であるべきなのか、それとも独立志向でいるのか、その選択肢があってそれを民主的な選挙によって選ばれた政権が政治を司るという仕組みが機能していそうです。これも見習わなければならないのかもしれません。

 

 

論語に学ぶ

夷狄の君有るは、諸夏(しょか)の亡きに如かず。(「八佾第三」5)

  野蛮な国にも首長はあるけれども文化水準が低く、とうてい中国の君主なき状態にも及ばないと、孔子はいいました。

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 この孔子の言葉が中華思想のもとになったといわれます。中華思想の是非を問う気はありません。ただ孔子は文明を尊重し、秩序ある国を強く標榜していたといいます。これを現代風に読み解いて活かしていくべきなのでしょう。

 中台に分れているどちらの中国からも差をつけられていると感じます。現実を直視しなければならないのでしょう。学ぶべきを学ばなければその差は縮まりません。対抗心を燃やし、過剰反応すれば、どんな目で見られることになるのかと心配になります。

 

 

 政治とカネ、自民党裏金事件、この事件が大きな衝撃となって政治不信へと拡大していきました。この処分を巡って自民党内で不和が生じ、新たな火種になりそうです。政治の混乱が続きそうです。これを機会として政治を変えていくべきなのでしょう。噴き出したこの負の側面を捨てさえすれば、元来、この国が持っているはずの良いところや強みに光が当たるような気もします。

「失われた30年」は企業変革の期間 日本企業は再浮上する:日経ビジネス電子版

 じり貧状態ですが、日本がこんなに長く停滞すること自体が異常なのでしょう。今なお経済大国であるし、そのGDPは世界4位なのですから。

 

 

「参考文書」

台湾地震 発生後3時間で避難所…スピード開設ができたワケ|日テレNEWS NNN