「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

過去最高値更新手前で足踏みした日経平均株価、漂う高揚感、株価上昇は続くのか

 昨日の東京株式市場で日経平均株価が急騰、バブル期の過去最高値3万8915円87銭にあと約50円まで迫ったといいます。ただその後は半導体関連に売りが出て、更新とはならなかったようです。

 この株価上昇を受け、経済同友会新浪剛史代表幹事が会見で、「ぬか喜びをしない方がいい」と述べたそうです。また「街中のムードと株価の大きな差は注意しないといけない」とも語ったといいます。

人材流動化への期待が背景 市場裏切らない政策を―株高で新浪氏:時事ドットコム

この株価がわれわれの経済力だと思わないほうがよい。経済力は消費が引っ張っているわけで、(いまの株価は)消費にそのままつながっているということはない。期待を裏切ると一気に下がるので、そのときの方が市中への影響は大きい。この株高は怖いことで、ぬか喜びしないほうがよい。(出所:NHK

 

 

 また「株価は期待値だ。(市場の)最も大きい期待は、人材が動き(企業の)新陳代謝が健全に行われることだ」と述べ、国内の労働市場流動化への期待感が、株高の背景にあるとの見方を示し、「政治が、人材の流動化や賃金引き上げへの道筋を示すことが重要。(市場の)期待を裏切らない政策が必要だ」と語ったといいます。

 裏金事件での政治のゴタゴタが、最大のリスクなのかもしれません。

論語に学ぶ

子、衛に適(ゆ)く。冉有(ぜんゆう)僕(ぼく)たり。子曰わく、庶(おお)いかな、と。冉有曰わく、既に庶し。又 何をか加えん、と。曰わく、之を富まさん、と。曰わく、既に富めば、又 何をか加えん、と。曰わく、之を教えん、と。(「子路第十三」9)

 孔子が衛の国へ行ったとき、冉有が車の御者を務めた。孔子が「人が多いな。重税を避け、逃げ出さないのはいいことだ」というと、冉有は「人が多い。この上に何を与えましょうか」と質問しました。孔子は「豊かにすることだ」と答えると、冉有は「豊かにもすることができましたあと、何を加えましょうか」と更問しました。孔子は「教育だ」と答えました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 棚からぼたもちのような円安が日本のグローバル企業に恩恵を与えています。中国経済の減速持もたなぼたになったのかもしれません。行き場のなくなった海外投資家が日本に目を向け、絶好の機会を与えてくれているようです。

 このよい空気感の内に、みなが富める、豊かなになれるよう企業が事業活動を進めれば、さらなる株価上昇もあるのかもしれません。そしてそこから改革を続け、長期利益を目指し基盤を強化し市場の期待を高めることができれば、今後も持続的な株価の上昇もありそうな気がします。このチャンスを活かすことはできるのでしょうか。

 

 

 賃上げ、DXにAI活用、生産性向上、新規事業に人的資本経営などなど、結局が企業が自ら動けば解決できないことはないはずです。国の援助があればあるで越したことはないないのでしょうが、甘えていれば、いつかと同じ過ちを犯しかねません。

 すでに構造改革を実行した企業は、この株価上昇においても好感が持たれ、さらに伸ばしているようです。後に続き企業がどんどん出てきてほしいものです。

 

 

「参考文書」

最高値目前に「わくわく感」も上昇ピッチには「警戒感」-取引フロア - Bloomberg

日経平均株価 一時700円以上値上がり 1989年12月の史上最高値に迫る | NHK | きょうの株価

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