「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【如し政有らば、吾を以いずと雖も、吾其れ之を与り聞かん】 Vol.319

 

冉子(ぜんし) 朝(ちょう)を退く。子曰わく、何ぞ晏(おそ)き、と。対(こた)えて曰わく、政(まつりごと)有り、と。子曰わく、其れ事(じ)ならん。如(も)し政有らば、吾(われ)を以いずと雖(いえど)も、吾其れ之を与(あずか)り聞かん、と。(「子路第十三」14)

 

  (解説)

冉子が政庁から退出した。孔子は「なんとまあ遅いのう」と言った。冉子はこう答えた。「大事件がありまして」。孔子はこう言った。「小事件であろう。もし大事件であるならば、私は現職ではないが、私に相談があるだろうから」と。論語 加地伸行

  

 「政」、戦争や外交などの大事件、「事」、定期的なことなどの小事件

 「冉子」、冉有のこと。姓は冉、名は求、字名が子有。孔門十哲の一人と言われる。孔子が魯国に帰国した後、冉有は季子の臣となったといわれる。

  

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(参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

 
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫