「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

首相の手のひら返し、政権を支えた最大派閥安倍派の瓦解

 ニュースに見ては目を丸くする日々が続きます。政治の混乱は続いたままで、国会では、安倍派の議員が務める衆参両院の委員長などが交代となるようです。また裏金事件で、立件対象となら安倍派幹部「5人衆」らについて、自発的な離党や議員辞職を求めたそうです、自ら身を処さない場合は、党として処分を科すことを検討しているといいます。今まで岸田政権を支えてきた党内最大派閥があっけなく瓦解していくことになりそうです。それにしても首相の手のひら返しには舌を巻きます。

 

 

 宝塚歌劇団でのパワハラ騒動を巡っては、パワハラなどがあったことを認め、遺族側へ謝罪する意向といいます。松本さんを巡る週刊誌報道について、松本さんが文藝春秋を名誉棄損で訴え、吉本興業は公式ホームページで、ファンや関係者に対して「多大なるご心配とご迷惑をおかけしております」とお詫びしたそうです。

吉本興業、松本人志さん週刊誌報道で「お詫び」 "事実無根"から一転「当事者含む関係者に事実確認中」 - 弁護士ドットコム

所属タレントが提訴した訴訟の経過も注視しつつ、事実確認をしっかり行った上で、何らかの形で会社としての説明責任を果たす必要がある。(出所: 弁護士ドットコム)

 これまでとは一転、外部弁護士を交えて当事者を含む関係者に聞き取り調査をおこない、事実確認を進めていることを明らかにしたといいます。どんな事情があってのことなのでしょうか。

不正や不祥事がいつまでもなくならないのは、「ジジイ」たちがますます強固な壁を築き、その中で自分たちの得になるようなことでしか意思決定をせず、一方で上の決定を実行に移す現場の人たちも、自分に不利益が生じないように「ジジイの壁」の人たちからのオーダーを全うしようと一生懸命になっているからなのです。 (出所:日経BOOKプラス

 

 

論語に学ぶ

斉(せい)一変すれば、魯に至らん。魯一変すれば、道に至らん。(「雍也第六」24)

の教え。覇道第一の斉国がその態度を改めるならば、王道気分の魯国のようになれるだろう。その魯国もほんとうの改革があるならば、王道に近づき、道に至ることになると、孔子は言いました。

dsupplying.hatenadiary.jp

「覇道」武力による制覇、「王道」徳治による統治。斉は覇道を第一とし、魯は王道を所望していたといいます。 孔子の政治理論は徳治であれといものです。

 世界のあちらこちらで地政学リスクが高まり、「覇道」が蔓延しているといってもよさそうです。徳による政治が拡大することができれば、世の中の雰囲気が変わっていきそうな気もします。

 

 

 ウクライナ生まれのモデル椎野カロリーナさんが「第56回ミス日本コンテスト2024」のグランプリに輝いたそうです。たいへん喜ばしいことです。

駐日ジョージア大使 ウクライナ生まれのミス日本グランプリに「日本らしい美しさや品があったのでは」― スポニチ Sponichi Annex 芸能

 椎野さんは「これまで人種の壁があり、日本人として受け入れてもらえない部分もあったが、日本人として認められたことに感謝したい」と目に涙を浮かべながら喜びのコメントを述べたといいます。早速、SNSには様々な反応があったようです。

 ジョージアのティムラズ・レジャバ駐日大使は「おそらく彼女に大会の理念に即するような日本らしい美しさや品があったのではないかと想像します。横綱らしい横綱がモンゴル人の白鵬であったのと同じように」と自身の見解をSNSで記したといいます。人格の高さ、徳のある言動です。

 

 

「参考文書」

自民 安倍派の衆参両院の委員長など 大半交代の方向で調整 | NHK | 政治資金

自民執行部、安倍派幹部に離党要求…立件見送られた「5人衆」ら念頭 : 読売新聞

東大生の本音は「生活苦は本人のせい」 国民のための政治、どこへ:日経ビジネス電子版

宝塚俳優の急死、阪急側が謝罪へ 遺族に、歌劇団のパワハラ認める | 共同通信

河合薫 なぜ日本の「ジジイの壁」はこれほど強固なのか | 日経BOOKプラス