「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

年の瀬、引きずる政治と企業の不正、越年しそうな問題解決

 年の瀬となり、年末の恒例行事があちこちで催されています。そして、今日はクリスマス・イブ。いよいよ今年も終わりに近づいてきたと感じます。

 今年も色々な出来事がありました。年末が近づいたのに未だ政治は自民党の裏金問題で揺れ、その解決は来年へと持ち越されそうです。企業の不祥事も同様で、全車種の出荷停止という事態となって、社会を驚かせたダイハツの認証不正問題もあとを引きそうです。後味の悪い1年になりそうです。

 来年は良い年になること期待したいものですが、台湾の総統選や米国の大統領選などの大きなイベントもあり、VUCA、不確実で、変化が激しい時代がまだまだ続きそうです。

 

 

 ダイハツの記者会見に同席したトヨタ自動車の中嶋副社長は、トヨタへの供給が増えたことが、現場の負担になっていたことを認識できていなかったとし、反省していると述べ、「トヨタグループも残念ながら完璧な会社ではございません。間違ったことがあれば立ち止まり、ごまかさず、うそをつかず、誠実にその事実に向き合い、必要なときにはすぐ公表し、みなさんと共有させていただきながら進めていく」と語ったといいます。

トヨタ 豊田章男会長にダイハツの認証不正問題について聞く 「174項目をしっかり説明していく。間違えた認証についてはやり直していく」 - Car Watch

 また、豊田章男会長はタイで記者会見し、「親会社として全面協力し、立ち直らせる」「ダイハツは別の会社になるくらいの覚悟で抜本的改革をすべきだ」との考えを示し、思いの丈を語っています。適宜、情報を公開し、信頼回復に努め、不正改善の範になってもらいたいものです。

論語に学ぶ

之を道(みちび)くに政を以てし、之を斉(ととの)うるに刑を以てすれば、民免(まねか)れて恥無し。之を道くに徳を以てし、之を斉うるに礼を以てすれば、恥有りて且つ格(ただ)し。(「為政第二」3)

 行政を法制のみに依ったり、治安に刑罰のみを用いたりするのでは、民はその法制や刑罰にひっかかりさえしなければ何をしても大丈夫だとなって、そのように振舞っても恥ずるところもなくなる。行政を道徳に根差し、「礼」規範を第一とすれば、心から不善を恥じるようになり正しくなると、孔子はいいました。

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 多くの国民が関心を持つ自民党の裏金問題に、当事者たちは右往左往するばかりで何ら改善の糸口を見いだせていないように感じます。こんな事態なのに首相は相変わらずのようです。

岸田首相 高級鉄板焼きの翌日は本格四川中華…自民党幹部が逮捕危機でも“鈍感力”を発揮 伊藤惇夫氏もあきれた「会食相手も大物がいない」 | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]

“非常時”なんて感じてないんでしょうね。それにしても、パーティーや年末年始の会合を自粛するように、と言ったのは誰ですか。自分で言っといて自分で守れない。あきれるほかないですね。 (出所:Smart FLASH

 自分を特別視しているのでしょうか。国民感情を理解できそうにありません。常識もなく、その鈍感力だけがずば抜けているようです。人間性を疑いたくなります。やはり貧粗な人格ということなのでしょうか。

無派閥ベテラン、相次ぎ登用 岸田首相窮余の策、政権力学に変化―「政治改革」は不透明:時事ドットコム

「間違ったことがあれば立ち止まり、ごまかさず、うそをつかず、誠実にその事実に向き合い、必要なときにはすぐ公表し、みなさんと共有させていただきながら進めていく」、トヨタの中島副社長のような対応が求められていそうな気がします。

 

 

 年が明ければ、心を新たにして再出発するにはいいときなのでしょう。かつて宮中では、年のはじめに羽子板を使った羽根つきの習わしがあったといいます。

 羽根つきには「邪気をはね(羽根)除ける」と言う意味合いがあるそうです。

 正月になったのなら、政治家たちも羽根つきで、「邪気」、人に害を与えようとする心、悪意をはね除けて欲しいものです。

 今日は、みなが祝い、プレゼントを交換し、幸せの時間を過ごすクリスマス・イブです。それなのに遠い異国での紛争は終わりません。この時期だけでも、停戦が実現すればと思います。

 毎日がクリスマスであれば、みながこうした心を持てるのなら、世界が平和が近づいていくような気がします。


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Merry Christmas!


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「参考文書」

「岸田政権どうでもいい」安倍派一掃、異形の政権に更迭閣僚が怒り [岸田政権] [自民]:朝日新聞デジタル