自民党政治に呆れます。こんな堕落した政党が日本を治めているのですから、何にかもが狂っていくのは当然なのでしょう。
自民党の政治資金パーティー問題、広がる「自覚なきスキャンダル」:日経ビジネス電子版
.......経緯を見ていて僕が感じるのは、当事者に違法という意識がないことだ。法律に照らして違法行為であっても、当事者は長年の慣習に従ったにすぎない、と思っているフシがある。(出所:日経ビジネス)
企業不正、疲れ果てる労働者.......
世の中に分別がなくなり、ただひたすら真面目に慣習に従っていく、これではいつまで経っても善くなることはありません。ただ墜落していくだけになってしまいます。
政府が一般会計の総額が112兆717億円となる2024年度当初予算案を閣議決定したそうです。
「防衛費」の伸びが突出、減ったのは「予備費」…実は膨らんでいる政府の当初予算案の中身:東京新聞 TOKYO Web
防衛費は7兆9496億円、昨年から1兆1277億円増となり、10年連続で過去最大を更新しているそうです。突出した伸びで「聖域化」しているといいます。
武器輸出については国会審議もなく、政府決定で進められていくことになるそうです。
密室で進む「平和国家」の変容 パトリオットミサイルの輸出解禁 [岸田政権]:朝日新聞デジタル
少子化対策では「保険料は増やすけど、負担増とは呼びません」、政府が独自の解釈でつじつま合わせし、国民の目を騙そうとするような行為もあるようです。
「保険料は増やすけど、負担増とは呼びません」政府が独自の解釈でつじつま合わせ…担当者の言い分は:東京新聞 TOKYO Web
分別をなくしているのでしょうか。その暴走ぶりに驚きます。もう誰にも止められなくなっているのでしょうか。
国民生活よりも防衛産業が優先されていそうです。口では不戦、平和といいながら、なぜにこんな防衛力が必要なのかと疑いたくなります。国民生活を犠牲にして防衛力を強化していくのであれば、あの忌まわしい先の大戦のときと変わらなくなっていきそうな気がします。
共産主義およびファシストの独裁のいずれも望ましいものでないとするなら、かような独裁をそれだけが選ぶべき道として、民主主義を古臭いとけなす傾向はなげかわしい。人々が以上の独裁をそれだけが選ぶべき道と思うなら、そういう道になるだろうし、そう思わないなら、そうならないだろう。(出所:日経BOOKプラス)
『怠惰への讃歌』で、バートランド・ラッセルはこう主張しているといいます。この著作が記されたのは1930年代で、当時のヨーロッパは政治的な緊張状態にあって、共産主義が広まり、その反動としてヒトラーやムッソリーニが主導するファシズムが台頭した時期といいます。日本はこうした国々と同盟を結んでは戦争へと突き進んでいきました。
その頃と同じような雰囲気に徐々に包まれつつあるようにも感じます。あの時代のようなことを繰り返すことは決してあってはなりません。
論語に学ぶ
賢者は世を辟(さ)け、其の次は地を避け、其の次は色を避け、其の次は言を避く、と。子曰わく、作(た)つ者七人、と。(「憲問第十四」37)
賢者は乱れた世を避けて山村に隠れる。その次善は、乱れた地を去る。その次は主君の乱れた顔色を見ることをやめる。その次は、悪しき言葉、主張を避ける、と孔子がいいました。
民主国家であるはずなのに、怪しげ政治がまかり通るようになっています。こうした時代にあって、世捨人となるのが最善なのかもしれません。そこまでできなくても、ダメな人物の顔色を窺ったり、その言葉を無闇に信じ、振り回されることは賢いことではないのでしょう。
「そう思わないなら、そうならない」、そうしなければならない時のようです。
「参考文書」
「安倍派」なぜゆがんだ? 福田赳夫氏の清く正しい理念どこへ | 毎日新聞
「大臣になりたい時はワンワンと…」 二階氏激怒、自見氏の退会拒否:朝日新聞デジタル
金利上昇で国債利払いが膨張 狭まる政策余地、転機の野放図財政―来年度予算:時事ドットコム
楠木建 現代にも示唆を与える90年前のラッセルの名著 | 日経BOOKプラス