自民党安倍派の裏金問題が日々ニュースとなって、世間を騒がせています。この国の異常さ、不健全ぶりが尋常ではありません。
前総務相「政治の世界では文化」 5年間で60万円還流:東京新聞 TOKYO Web
辞任した鈴木淳司前総務相が今回の一連の疑惑について、キックバックは「慣習」として行われていたと説明、「政治の世界では文化」と言っては変だが、そういう認識があったのかなと思うと発言したそうです。
ノルマ
政治資金パーティのパー券販売にノルマが設定され、それを超えて販売できれば、応分の報酬が還流される。これが政治家がすべき仕事なのでしょうか。そればかりでなく違法行為まで犯している.....。これが個人ではなく派閥という集団で、組織ぐるみになって行っている。政権与党自民党の最大派閥安倍派の実態のようです。
二階派に所属していた桜田元五輪相が「パーティー券の販売ノルマは300枚だったが、経済的に余裕がなく、さばくのが大変だった」と語って派閥から去りました。
売る方も大変なら、買う方もたいへんなことだったのでしょう。
#報道特集
— 但馬問屋 (@wanpakuten) 2023年12月16日
村瀬健介氏
「パーティー券を買っていた企業の方が『みかじめ料のようなものだった』と言っていたことが、とても心に残っているんですけれども、くしくも全く別のパーティー券を売っていた方も、『やり方が反社会的勢力と変わらないんだ』と発言されてましたね。… pic.twitter.com/X8iti0VBBf
安倍派などの裏金疑惑が事実だった場合、国権の最高機関、立法府に身を置く人間が集団で、違法に資金集めをしていたことになる。しかも、政治資金は非課税だ。物価高で苦しい生活を強いられている国民の怒りは、頂点に達するだろう。(出所:時事ドットコム)
近隣のならず者国家を批判します。今見えてきた問題からすると、自民党安倍派がやっていることも同類ではないかと思えます。
諸外国からどのように見られることになるのでしょうか。
岸田さんが首相の座を射止めた総裁選で、ときの管政権を「国民の声が自民党に届いていない」「民主主義の危機」と批判したそうです。
「中継ぎ投手」松本総務相 3人が3カ月で閣内復帰 窮状の岸田政権【解説委員室から】:時事ドットコム
国民の声はさらに自民党に届かなくなり、岸田さんが民主主義を崩壊させようとしていることを私たち国民が今、目撃しています。
論語に学ぶ
人の過つや、各々其の党に於いてす。過つを観れば、斯ち仁を知る。(「里仁第四」7)
君子の「党」は人情に厚いためにミスを犯し、小人の「党」は人情に薄いためにミスを犯す。そこでそれぞれの人間の過ちを観察してみれば、その当事者における「仁」のあり方、つまりその人間の道徳性の高低がわかると意味します。
人間が過ちを犯すことは避け得ないものです。しかし。その犯した過ちを処理するとき、そこに人間性「仁」があられるといいます。
この裏金問題のゴタゴタを見ていると孔子がいっていることがよく理解できます。議員たちの発言に人間性がよく現れているのでしょう。
再発防止
岸田さんは、この問題の具体的な再発防止策を自民党所属国会議員との議論も進めながら検討し、決めていく考えを示しているそうです。
岸田首相、“裏金”の再発防止は「実態把握、課題の抽出」から | 毎日新聞
耳を疑いたくなる発言です。岸田さんの「人となり」、「人間性」がよく現れているのでしょう。
その悪しき環境にどっぷりはまり、それが岸田さんの「人となり」を形成することに役立っているのかもしれません。そこに依存している限り問題は改まらず、同じようなことが何度も繰り返してしまうことになるのでしょう。
そこから抜け出てはじめて、岸田さんの運命が変わることになりそうな気がします。