「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

愚策に次ぐ愚策なのに、ライドシェアまで口にし始めた首相

 増税メガネと揶揄され、支持率低迷にあえぐ首相が近く、「ライドシェア」導入の検討を表明する方向で調整に入ったといいます。20日に召集予定の臨時国会所信表明演説の原案に地域交通の担い手不足などへの対応策として盛り込むそうです。

岸田首相、臨時国会でライドシェア導入の検討を表明へ - 日本経済新聞

 一方、「安易なライドシェアを認めるわけにはいかない」と、自民党のタクシー・ハイヤー議員連盟では反対意見が相次ぎ、「安全安心の確保から認めてはいけない」などとの声が上がり、政府の議論にも影響を与えそうだといいます。

 なにやっても支持率の回復にはつながらず、国民の心が離れていく中で、党内反対の声を押し切っても、支持率回復につながりそうな施策を打ちたいのでしょうか。

 

 

内閣支持率に一喜一憂しない」としながら、増税メガネと揶揄されれば、税収の増加分を還元だの減税などという始末では、その内心をますます見透かされるばかりです。与党自民党も野党も臨時国会が始まれば、首相の胸中を探る動きを一層活発化させるだろうといわれているようです。

おじいちゃんが支える岸田文雄政権 若者、女性の支持低く 世論調査が示す実態【解説委員室から】:時事ドットコム

 この期に及んでもなお首相にとっては、来年9月の総裁選での再選が最優先課題のままのようだといいます。臨時国会で経済対策を盛り込んだ補正予算案成立後に、リスク覚悟で衆院解散を決断するのではないかと取り沙汰されているといいます。これではいつまで経っても問題が解決することはなさそうです。

 インバウンドなども加わり、タクシー業界は人手不足が顕著といわれます。こと地方においてはより深刻なのかもしれません。生活の利便性を悪化させる由々しき事態になってきているといわれます。さてライドシェア問題を首相は本気で解決する気はあるのでしょうか。

 業界利権に固執し、反対する自民党との間を取り持ち、日本版ライドシェアとでもいう新たなサービスを生み出すことはできるのか、既に海外で先例があり、またその失敗事例も明らかになっています。こうしたことを学んで、問題解決しようとの意気込みがあればできないことはないはずなのですが。

 

 

論語に学ぶ

子張 政を問う。子曰わく、之に居(お)りて倦(う)むこと無く、之を行なうに忠を以てす、と。(「顔淵第十二」14)

 弟子の子張が政治とは何かと質問した。孔子は「その官職について倦んで怠けることがなく、仕事をするときはまごころを尽くすことだ」と答えました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 首相がいい加減ということはないのかもしれません。私欲を満たそうと思えば、その仕事ぶりは真剣になるのでしょう。

 しかし、不誠実で、何においてもまごころが欠けているようであれば、何も変わらずに、かえって悪化していくのが道理というものではないでしょうか。

亡国の王、愚策に次ぐ愚策

 お隣り中国では明王朝の最後の皇帝「崇禎帝」に関する歴史書が販売禁止となったといいます。書名の「勤政的亡国君(勤勉な亡国の王)」が、強権的で長期政権を目指す習近平国家主席を連想させかねないと判断し、禁書扱いにした可能性があるといいます。

歴史書「亡国の王」、販売禁止に 明最後の皇帝、習氏連想か―中国:時事ドットコム

崇禎帝は崩壊の危機に直面した王朝の立て直しに熱心に取り組んだが、部下への疑念が強い上に命令や方針が一貫せず、明が滅びる要因をつくったとも言われる。同書は9月の再販に当たり、「愚策に次ぐ愚策、勤勉な王ほど国は滅びる」の宣伝文が付け加えられており、これも当局を刺激したとみられる。(出所:時事ドットコム

愚策に次ぐ愚策、勤勉な王ほど国は滅びる」、習主席もどこぞの国の首相もまた同じタイプではなのかもしれません。

 

 

「参考文書」

ライドシェアに反対相次ぐ 自民議連「安全面で懸念」|47NEWS(よんななニュース)