「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

激動の中東、またやって来そうな戦後最大の危機

 VUCA 不確実で、予測困難な時代といわれます。次々と世界で新たな変化が起き、今を表すのにふさわしい言葉なのかと感じます。

 時時に起きる変化に適合させようと努めようと試みますが、こう早く変化が続くとそれも難しくなります。今まさに再び激動期に突入したということなのでしょうか。

中東での大規模衝突

 イスラエルパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが激しく衝突し、日増しに犠牲者が増え続けています。

「街が死体の海に」、ハマスとイスラエルの大規模衝突におびえる市民 | ロイター

 ハマスの前例のない激しい攻撃で、イスラエルではこれまでにないに被害となっているといいます。ガザへの地上侵攻が今後の焦点になるそうです。

 

 

 米国が進める中東政策の歪みなのでしょうか。この混乱が長引けば多方面に影響が広がりそうです。早期の事態収拾を望みますが、こちらも長い時間を要することになるのでしょうか。

焦点:ハマス「奇襲攻撃」の狙い、イスラエルとサウジの正常化阻止か | ロイター

 米国は、サウジとイスラエルの国交正常化を進めていたといいます。中国の仲介によるサウジとイランの関係強化に歯止めをかける狙いがあるのではないかといいます。

ハマスにはパレスチナ国家樹立への希望を脅かしかねないこうした動きにくさびを打ち込む狙いがあったとみられる。ハマスを支援するイランも、警戒感を強めていた。(出所:ロイター)

 ため息が出るような事態です。そんな中、米国の超党派の議員団が中国を訪問、習主席との会談を希望しているといいます。

米国議員団の中国訪問

米中両国が率直に敬意を持って対話を行うことが非常に重要だ。そうすることで2大経済大国がうまくやっていけることを世界に証明できる」とも述べ、両国の対話の重要性を強調しました。(出所:NHK

米 超党派の議員団が中国到着 習主席との会談実現するか注目 | NHK | アメリカ

 米国議員団は、中国共産党上海市トップを務める陳吉寧書記と会談し、アメリカ企業を中国市場で公平に扱うよう求めたうえで、両国の対話の重要性を訴えたといいます。

 

 

論語に学ぶ

紫の朱を奪うを悪(にく)む。鄭声(ていせい)の雅楽を乱るを悪む。利口の邦家を覆すを悪む、と。

子曰わく、予 言うこと無からんと欲す、と。子貢(しこう)曰わく、子 如(も)し言わざれば、則(すなわ)ち小子(しょうし)何をか述べん、と。子曰わく、天 何をか言わん。四時(しじ)行なわれ、百物生ず。天 何をか言わん、と。(「陽貨第十七」16)

 間色の紫色が流行して、正色の朱色より増えているのをとがめる。官能的な鄭系の音楽が流行して優美な正統系の音楽よりも世に受けているのを非難する。耳に心地よい弁舌が、国家を覆すのを憎む」と孔子がいい、「私はもう発言して教えることをやめようと思う」と語ります。弟子の子貢は「先生がもし黙ってしまわれますならば、我々弟子たちは何を伝えてゆけばよろしいのですか」といいます。孔子は「天は何も指導していない。しかし、四季は自然とめぐるし諸物は生育しておる。天は何も教えていないのだ」といいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

「天 何をか言わん。四時行なわれ、百物生ず」、森羅万象、宇宙に存在するあらゆる事物・現象、それは、ある一定の法則で循環交代して、万物が生じ、また滅していく、時代は常に変遷していくものということでしょうか。

 様々な事象が同時多発的に起きることもあるのでしょう。それもまた人間社会ということなのかもしれません。

 

 

 日本では、いまだにジャニーズ騒動が過熱し、また、埼玉県では、自民党県議団が県議会に提出した虐待禁止条例改正案が物議を醸しているようです。

「生活できない」 埼玉県の“子供留守番禁止条例案”に批判相次ぐ | 毎日新聞

 色々起きては、混乱することが増えていきます。しかし、それらも長い目で見ればどこかに収束し、ひとつの未来にむかっていくのでしょう。

拡がる津波注意報

 鳥島近海を震源とする地震で、津波注意報が発令され、その範囲が日本各地へと広がっています。

伊豆諸島 小笠原諸島 高知 千葉 宮崎 鹿児島に津波注意報 | NHK | 地震

 地震の規模は不明で、津波が生じたことで注意報発令になったといいます。不思議な自然現象が起きています。

 

 

毎日が激動期、続かない安定

 変化は連続して起き、戦後最大の危機が続けざまに起こり、毎日が激動期のようなものだと感じる今日この頃です。振り返ってみれば、長く続く安定期はないのかもしれません。

二流経営者の条件―その1 条件1 激動期おじさん。 - Executive Foresight Online:日立

現象が変わっていくからこそ、変わらない軸足が必要です。論理こそが経営の軸足です。経営の背後にある論理はそう簡単には変わらない。(出所:Executive Foresight Online)

「いろいろあるけど、要するにこういうことだよな」と、考えることができるかどうかといいます。そうでないと変化を前にすると目を回してしまい、判断も行動もできなくなるといいます。そういうことなのでしょう。

 

 

「参考文書」

ガザ危機、死者計910人超に イスラエル、異例の被害 | 共同通信

死者双方で900人超に ハマス攻撃、100人拉致か―大規模報復へ「戦争」承認・イスラエル:時事ドットコム

ヒズボラ、イスラエルを攻撃 大量の砲弾・誘導ミサイルで 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News