「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

いざフランスへ、期待したい日本代表の活躍、ラグビーワールドカップ

 国を良くしようとのことなのでしょうが、政府は防衛力強化にマイナンバーカード、少子化対策など様々な政策を矢継ぎ早にせっかちに実行しようとしていますが、結果がでずにかえって社会を混乱させて雰囲気が悪化するばかりです。

 明るい話題といえば、バスケットボール男子のワールドカップでの活躍でパリ五輪の出場権の獲得とかのスポーツの話かなと感じます。次は9月8日に開幕するラグビーのワールドカップフランス大会。日本代表の活躍に期待がかかります。

 政治も経済も、スポーツのようにワクワク感があればと思うのですが、そうならないのが残念でなりません。スポーツが産業としても大成功しているのだから参考にすれば、もっとよくなっていきそうな気もします。

 

 

 ストレッチせず、実現できそうにない法外な高い目標を設定するのでなく、謙虚に手の届く目標を掲げて、そこに向けてひたむきに努力することが人々の感動を呼ぶのでしょうか。またそれが個人における努力に繋がっていきそうな気がします。

 ラグビーの日本代表は、フランス大会においては2大会連続の8強入りを目標に、できれば優勝といっているようです。組織だった長年の努力の積み重ねで、結果を残せるようになり、ようやく「優勝」との言葉を口に出せるようになったのでしょうか。

 企業も国会議員も同じようにすればよさそうですが、そうできないのが歯痒いです。

よく考えてみると、僕は(自分自身が)ワールドカップに行きたいとは思っていない。どちらかというと、どれだけ強いチームをつくるかが大事。練習は(自分が代表に)生き残るためじゃなくて、今まで以上に強いチームをつくるため。いつか日本代表がW杯で優勝できるようにしたい。今回(フランス大会)はそうじゃないかもしれないが、次の大会か、次の次の大会で可能性はあると思う。今はどれだけチームを強くするかが大事。(出所:時事ドットコム

 そう語るのは長年日本代表のキャプテンを務めたリーチ・マイケル。「最高の日本代表、最強の日本代表をつくること」、それを個人の目標にしているといいます。

リーチマイケルが2023年ラグビー・ワールドカップで掲げる「目標」とは?:時事ドットコム

「日本のいいところは、外国人もたくさんいて、交ざって、同じ方向に向かっているところ。力を借り合って、同じ一つの目標に向かっている世界で唯一のチームかなと思う」とマイケルは語ります。

 そして、「もう一回、日本にワールドカップを呼んで、優勝、っていうのが見たい。そのためには、今が大事。今は卵を育てている感じ。日本代表でプレーしたいと思う選手をどれだけ増やせるかが大事。常に日本代表を憧れのチームにしないといけない。ちょっと失敗したら一気に弱くなる」といいます。

 

 

 そのためなのでしょうか、様々なデータを活用して、イメージトレーニングをしたり、GPS 全地球測位システムで計測した走行距離やスプリントのデータを練習にも活用しているといいます。また、歴史や哲学、陰陽を学び、それをチームマネジメントにも活用しているそうです。

 それにしても、自分が出場することがないかもしれない大会での優勝を夢見て、それを目標にして、最強のチーム作りに献身できることに驚かされます。目標の実現に向けた集中力のスゴさということでしょうか。

論語に学ぶ

知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼(おそ)れず。(「子罕第九」29)

 君子に不可欠な三つの属性が「知」「仁」「勇」であるといっているといいます。

「知者は学問をして明晰であるから惑うことがない。仁者は人間を愛し、究極において善意の勝利を信じているから憂えることがない。勇者はおのれ一個のためではなく、天下のためによき決意をしたのだから、いかなることがあっても恐れない」と意味します。

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 リーチ・マイケルもまたこんな心境なのでしょうか。

 そんなマイケルも休日に愛娘と公園でテニスをすることを夢見ているといいます。娘さんがテニスを本格的に始めたことが理由のようで、お子さんと一緒にテニススクールに通い、プライベートレッスンを受ける凝りようだといいます。

 

 

 国の代表としてラグビーに全力を尽くすだけではなく、家族を大切にし、そこにも集中力を絶やすことはないようです。プライベートな目標は語っていませんが、仕事の目標と同時に大切な家族を守るための目標をもっているような気がします。その目標同士をうまく調和させているのかもしれません。

 

「参考文書」

ラグビー日本代表リーチ マイケル「刀を研ぐようにチームづくり」:日経ビジネス電子版

ラグビー日本代表リーチ マイケル「リーダーは迷ったら負け」:日経ビジネス電子版

 

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