「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

続く猛烈な暑さ、疲弊する心身、出口が見通せないもどかしさ

 猛烈な暑さが続いています。出口が見通せず、いつまで続くことになるのでしょうか。嫌なことは重なるのものです。これに加えて、物価高騰の出口も見えません。せめて酷暑が収まって、電気代の負担だけでも早く軽くならないかと願うばかりです。我慢に限界がありそうです。このままでは心身ともに疲弊していくばかりです。

 ものごとを改善しようと思えば、対策が必要となります。効果的な対策を施せばいいのですが、そこに様々な思惑をからめるからよくないのでしょう。

 変化が早く、不確実なVUCAの時代といわれます。それもコントロールされていないむき出しの人間の欲望とか思惑があるからではないでしょうか。もう少し上手にそれをコントロールする方法を知るだけで済む問題のように思いますが、それができないのまた人間ということなのでしょう。

 

 

 二項対立のようなことが増えていないでしょうか。「右派か左派か」、それもその例のひとつなのでしょう。右派に寄り過ぎて行き詰まるのであれば、少し左派的なエッセンスを加えて、中和させればよいのではないかと思いますが、なかなかそうできず凝り固まり、偏りを深めてしまうという過ちを犯すのが人間の悪い癖のように思えます。

論語に学ぶ

中庸の徳為る、其れ至れるかな。民 鮮(すく)なきこと久し。(「雍也第六」29)

 不足でもなく、余分なところもない。偏ることなく、ほどよくバランスのとれた行動ができることは、人間として最高の徳と意味しますが、中庸を欠いた人々が多く、言い争って久しいといいます。

dsupplying.hatenadiary.jp

「中」は偏らず、過ぎたると及ばざるとのないこと。

「庸」は平常、あたりまえで変わらないこと。

 中庸であることは、無関心でいることとは違うといいます。直情径行をいやしみ、世間をおどろかすような、社会において突出するような行為をきらうものといいます。

 見解の相違としてしまえば、不信感が募り、そこからは何も生まれないといいます。一方に偏らず、どちらの言い分も理解し、ちょうど良いところを探すことに努めて行きたいものです。

 

 

 気候変動や紛争、対立や分断、格差など、解決していかなければならない問題がありますが、なかなか進むことがないようです。

  日米韓の首脳会談が米国キャンプデービッドで開催されました。安全保障の関係を強化していくようです。地域の安定が目的といえば、聞こえはいいですが、どのなのでしょうか。結果的には対立が激しくなり、分断化が進んでいきそうです。

 東京では猛暑日20日目となり記録を更新中といいます。また今日も猛暑日予想で、うんざりします。世界ではハワイの山火事のような災害があちこちで起きていて、これらも気候変動の影響といわれます。

 世界が協力した対策が求められていますが、積極果敢に進められる状況ではないようです。政治的な安定が求められるのでしょうが、見渡してみれば争いばかりで、後退していそうです。ただ中庸の精神をもちさえすればいいのでしょうが、そんなに難しいことなのでしょうか。人間ならばそれが出来ると信じてやみません。