「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

死の商人との政府批判に「レッテル貼り」と問題視する議員

 

死の商人に変えかねない」、参院外交防衛委員会で防衛産業支援に関する法案の参考人質疑が行われ、市民団体「武器取引反対ネットワーク」の代表がそう指摘したそうです。これに対し、自民党日本維新の会の議員が「レッテル貼り」などとして問題視した。

「死の商人」批判を問題視 自民と維新、参考人は反論 | 共同通信

防衛装備品移転に関する政府と与党の動きに触れ「平和国家から死の商人国家への堕落だ」と指摘した。(出所:共同通信

死の商人」は、軍需産業に携わる投資家や企業を批判的に取り上げる際に用いる表現で、武器を売る側にとって、戦争は巨大な利益をもたらす機会になるとの見方に基づくといいます。記事は、防衛装備品移転を考える上で「死の商人」批判の視点を持つ必要はないのかどうか、議論になりそうといいます。

 この参考人は、戦争放棄を掲げた憲法9条の精神に基づき、他国への軍事協力をやめるべきと主張したそうです。

 

 

 記事によれば、自民党と維新の会は、防衛装備品の移転推進が必要とする立場だそうです。

 自分たちの主張を批判され、「レッテル貼り」と断じては大人気なく、建設的な議論をしようとしない証のように感じます。また首相がよく口にする「法の支配」と矛盾する言動ではないでしょうか。こうした態度が国政衰退の一因になっているのかもしれません。

論語に学ぶ

千乗の国を道(みちび)くには、事を敬して信、用を節して人を愛し、民を使うには時を以てす。 (「学而第一」5)

 国を導くには、民から信頼されるよう、事にあたっては丁寧、慎重にする。民を慈しみ、人々の心や生活を豊かにするため、経費を節約し、税負担を軽くする。民を使うときには適当な時節にすると意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 いつの時代にあっても、国民のあっての国家ということなのでしょう。こうした古典の言葉があるのに、それに学ばないのが不思議でなりません。

 

 

 まことしやかに、日本衰退が語られるようになっています。単なる噂や想像上の話であればいいのですが、現実になって欲しくない話です。知識人の中には、衰退途上国と揶揄する人も現れているようです。為政者たちにはそうした危機感はあるのでしょうか。

 

「参考文書」

G7広島サミット “最後のチャンス”にかけた91歳の被爆者 | NHK

日本がこれ以上衰退したときに「心の豊かさ」は保てる?(古市憲寿) | デイリー新潮