「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

緊張続く国境、偏りによって対立し分断は進んでいく

 

 中国の台湾周辺での軍事演習が終了したそうです。ただ、中国軍は、台湾への軍事圧力を加え続ける考えも示し、「練兵と戦争準備を継続し、台湾海峡の戦備警戒を常態化する」と述べたといいます。こうした行為による心理的な影響が気になります。

 現実を突きつけられ、「台湾有事」を想定すれば、日本への影響は不可避として防衛力の議論になるのは必定なのでしょうか。しかし、その流れに乗ってしまえば、口実を与えるようなもので、おさまりが悪くなりそうです。

防衛費増、財源が焦点 「反撃能力」判断へ―内閣改造:時事ドットコム

 政権与党の最大派閥は、元の長の考えもあってのことか、防衛力強化を主張し、政府はその方向に引きずられているかのようです。今後は、防衛費の増額とその財源確保が焦点になるといいます。

 

 

論語に学ぶ

衛の霊公(れいこう) 陳(じん)を孔子に問う。孔子対えて曰わく、俎豆(そとう)の事は、則ち嘗(かつ)て之を聞けり。軍旅(ぐんりょ)の事は、未だ之を学ばざるなり、と。(「衛霊公第十五」1)

 衛国の君主霊公が軍のことについて孔子に質問すると、「祭器の並べ方は、かつて習得いたしました。さりながら、将兵の並べ方につきましては、まだ学んだことがない」と答えたといいます。

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「俎」は肉を載せる器、「豆」は汁気のあるものを入れる器で、「俎豆」で礼法を意味するといいます。孔子は「軍」よりは、「信」「食」を重んじていたといわれます。

 

 

 韓国の文在寅元大統領は退任前、「安倍晋三政権で日本の右傾化が進み、韓日関係が悪化した」と述べたといいます。

日韓関係「右傾化安倍政権で悪化」 文氏最後のインタビュー - 産経ニュース

 最悪の日韓関係といわれていますが、相手の国からどう見られているのかで、外交関係が成立するのではないでしょうか。

 自分たちの都合でものごとを見ているだけでは客観性を失っているのかもしれません。相手の主張が100%正しいということはないのかもしませんが、まったく間違いということもないのでしょう。偏っているとみられていることを中立方向に正していければ、対立が緩和していくのかもしれません。

 隣国はお隣同士で、いつまでもその地理的な関係は変わることはありません。仲良くできるのが最善なのでしょうが、せめて、対立せず、互いに敬意を示し合う仲になるべきではないでしょうか。どこぞの団体のようにイデオロギーの違いをことさらに強調することもないのでしょう。

 影響力が薄れているのなら、焦らず軌道修正するべきときなのでしょう。

 

「参考文書」

防衛費積み上げ、「金額ありき」抑えられるか 改造内閣の課題/1 | 毎日新聞

【参院選】自民・河野氏、防衛費増「掛け声はいいが…」と慎重 - 産経ニュース

中国軍、台湾周辺での演習終了を発表: 日本経済新聞