ウクライナからの難民が150万人を超えたという。いつになったら帰国できるのだろうか。
ロシア軍、民間無差別攻撃で投降迫る 難民150万人: 日本経済新聞
プーチンは残虐行為をいつまで続けるつもりなのだろうか。
ロシア軍がウクライナで民間インフラや住宅街へ攻撃対象を広げる戦略が鮮明になってきた。無差別攻撃で恐怖を植えつけ、ウクライナ側の戦意を喪失させて降伏を迫るねらいだ。シリア内戦で駆使した手法と類似する。各地で攻撃が続き、ウクライナ国外に逃れた難民は6日までに150万人を超えた。(出所:日本経済新聞)
ロシアの蛮行を止めることができないことが歯がゆい。
反戦デモ
ロシア各地で、反戦デモが行なられ、多くの人が拘束されたという。
ロシア各地で反戦デモ、21都市559人以上拘束との情報 | ロイター
反体制派活動家やブロガーがソーシャルメディアに投稿した動画では、数千人のデモ参加者が「戦争にノーを」、「恥を知れ」と叫んでいる。
中部エカテリンブルクで数十人のデモ隊が拘束されている様子も映っている。そのうち1人は、暴徒鎮圧用の装備をした警察に地面にたたきつけられている。(出所:ロイター)
「ソーシャルメディア上の動画や写真の真偽を確認できていない」とロイターはいう。警察がデモ隊約3500人を拘束したとロシア内務省が公表した数字を伝える。モスクワで1700人、サンクトペテルブルクで750人、その他の都市で1061人にのぼるそうだ。
ロシアへの制裁効果があがれば、反戦機運はさらに高まっていくのだろうか。
論語に学ぶ
孟氏(もうし) 陽膚(ようふ)をして士師(しし)為(た)ら使(し)む。曾子(そうし)に問う。曾子曰わく、上(かみ) 其の道を失い、民 散ずること久し。如(も)し其の情を得ば、則(すなわ)ち哀矜(あいきょう)して喜ぶこと勿(な)かれ。(「子張第十九」19)
孟氏が陽膚を士師(裁判官)に任用しようとした。陽膚は曾子にその心得を問うた。曾子は「為政者が道義を失い、民の心はばらばらになってもう長い。もし民の実情を得ることがあっても、哀しみ、憐れと思い、喜ぶことがないようにせよ」と答えた。
ロシア危険情報
外務省が、ロシア全土の危険情報を4段階で2番目に厳しい「レベル3」渡航中止勧告に引き上げたという。さらに状況が悪化する可能性を指摘して商用便による出国検討を呼び掛けたそうだ。
外務省、ロシア全土に渡航中止勧告 出国困難と判断: 日本経済新聞
日本経済新聞によれば、米クレジットカード大手のビザとマスターカードがロシアでの事業停止を発表したのを踏まえ、滞在に影響が見込まれるとも説明したという。制裁が強化され「緊張した状態が生じ得る」と強調しているという。
経済制裁
ウォールストリートジャーナルによれば、米当局者は効果を見極めるには時間がかかるとの考えを示しているそうだ。ジョー・バイデン米大統領は先週終盤、記者団に対して「機能しているかどうか、約1カ月後に話そう」と述べているという。
経済制裁は近代の民主国家にとって、武力以外を通じて戦争を仕掛ける実質的な手段だ。二度の大戦を経て、より人道的なやり方で一部の国の行動を変える、あるいは同じような問題行動の拡散を抑える措置として多用されている。(出所:ウォールストリートジャーナル)
大国ロシアへの経済制裁は諸刃の剣になりかねない。今後のエスカレーションが気がかりになる。
NO WAR、戦争反対、早期の収束を願わずにはいられない。
「参考文書」
ウクライナ危機、世界経済に「深刻な影響」=IMF | ロイター