「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

ロシアが人権団体を追放、愚行を止めるためにキーウに集まる要人たち

 

 ジョンソン英首相が、ウクライナの首都キーウを電撃訪問した。日本経済新聞によれば、ゼレンスキー大統領と会談し、ロシアの侵攻の長期化に備えた支援策について協議したという。

英、ウクライナ追加支援へ ジョンソン首相がキーウ訪問: 日本経済新聞

 欧州の要人たちによるウクライナ訪問が相次ぐ。EU欧州連合のフォンデアライエン欧州委員長が8日に訪問し、また、オーストリアのネハンマー首相も9日、キーウを訪れ、ロシアに対し「戦争が終わるまでEUの制裁を強化し続ける」と強調したという。欧州の結束を示している。

 

 

 一方、ロシアは蛮行を繰り返すばかりである。8日には、国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルやヒューマン・ライツ・ウオッチなどを「法令違反があった」との理由で登録を抹消すると発表したという。

ロシア法務省、国際人権団体の登録抹消 アムネスティ・インターナショナルなど15団体:東京新聞 TOKYO Web

 東京新聞によれば、この他15の国際組織や外国の非営利団体の登録も抹消されたそうだ。これらの人権団体は、ウクライナに侵攻したロシア軍による非人道的兵器使用や市民への攻撃などを告発しており、政権による事実上の追放措置とみられるという。

 数々のロシアによる信じ難い野蛮な行為が報道され、あまりにもの凄惨さからどこまで信用していいのかと思うところもあるが、こうした人権団体を追放するロシアの行動からすれば、疑う余地がないということを自ら証明したようなものだろう。

論語に学ぶ

子曰わく、南人(なんじん)言える有り。曰わく、人にして恒(つね)無くんば、以て巫医(ふい)を作(な)す可からず、と。善いかな。其のを恒にせざれば、或(つね)に之に羞(はじ)を承(う)くるのみ、と。子曰わく、占わざるのみ、と。(「子路第十三」22)

 南国の人の諺に「人間としてあるべきなのに、言うこと為すこといつも変わる者は、巫者でも医者でも治すことができない」と、孔子は言い、善い言葉だという。

「あり方が不動でなければ、常に恥をかく」とある。孔子は「占わなくてもいい」といった。  

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其の徳を恒無きも、羞辱(しゅうじょく:はずかしめ)常に至る」と、「易」の恒(こう)の卦(か:九三の爻)の辞(ことば)を引用したといわれ、「不動でないものは常に凶」であるから、孔子は「占わなくてもいい」といったそうだ。

 

 

 歴史を振り返れば、力による支配は長続きしない。一時的な栄華はあるのかもしれないが、永続しない。それはヒトラーナポレオン・ボナパルトなどの結末を見れば明らかなことなのだろう。自然は独裁を嫌うものなのかもしれない。偏りが生じないようバランスとろうと力が働き、調和を図ろうとするのだろう。欧州各国が次々とキーウを訪問していくことから、そうしたことが理解できる。

 ただ、世界には、まだ力に頼ろうとする者もいる。そして蛮行が繰り返されている。それが愚かなことであると知らせるためにも、プーチンを止め、戦争を終わらさなければならない。そして、こうしたことが繰り返されないよう、監視は怠ることが出来ないということなのだろう。

 

「参考文書」

CNN.co.jp : ロシア軍に深く根付いた「残虐行為の文化」 - (1/3)

「汚れ清める」と住民を公開処刑、14歳に発砲、遺体に地雷…「ロシア軍の戦争犯罪だ」と国際人権団体が報告:東京新聞 TOKYO Web