「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

パラリンピックでの金メダルを素直に喜べない、世界に広がる反戦デモ

 

 直前にロシアとベラルーシの選手団が除外されたが、平和の祭典「北京パラリンピック」が10日間の日程で始まった。

 開会式では、IPC国際パラリンピック委員会パーソンズ会長が、「今夜は平和のメッセージから始めなければならない」という言葉から始め、「いま世界で起こっていることに 恐怖を感じている」と述べたという。

北京パラリンピック開会式【時系列まとめ】大会は今月13日まで | 北京 冬季オリンピック・パラリンピック | NHKニュース

国連総会が採択したオリンピックとパラリンピックの期間中の休戦を求める決議は尊重されるべきだとしたうえで、「21世紀は対話と外交の時代であり戦争や憎悪の時代ではない。差別や憎しみとは無縁の紛争のない世界を目指す。世界は共にあるべきで分断されてはならない」などと述べました。パーソンズ会長は最後に「ピース」と大きな声を上げてスピーチを締めくくり、平和を訴えました。(出所:NHK

 今は、スポーツの祭典を楽しむ気になれない。中継を見、活躍する日本人選手を応援し、金メダルを喜びたいがなかなかそうできない。暴君、狂人がすべてを台無しにしてしまっている。

 

 

 ウクライナへ無慈悲な攻撃が続いている。

 日本はじめ世界中で反戦デモを起きている。

 

 しかし、プーチン大統領は相変わらずのようだ。モスクワ近郊のアエロフロートの訓練センターで、「現在の制裁は宣戦布告に等しいが、そうなっていないのはありがたいことだ」と話したという。

www.bbc.com

制裁は宣戦布告と同等、ウクライナ飛行禁止は破滅的=ロ大統領 | ロイター

他国がウクライナに飛行禁止区域を設定しようとすれば、ロシアは軍事衝突への一歩と考えるだろうと指摘。そのような措置は、欧州と世界に破滅的な結果をもたらすと述べた。(出所:ロイター)

映像に映し出されるその姿から傍若無人ぶりが伝わってくる。

 

 

論語に学ぶ

子 匡(きょう)に畏(おそ)る。曰わく、文王既に没したれども、文 茲(ここ)に在らずや。天の将(まさ)に斯(こ)の文を喪(ほろ)ぼさんとするや、後死者(こうししゃ)者は斯文(しぶん)に与(あずか)るを得ず。天の未だ斯文を喪ぼさざるや、匡人(きょうひと)其れ予を如何せん、と。(「子罕第九」5)

孔子の一行が陳の匡という土地で警備隊に囲まれた。そのとき、孔子は「周の文王はすでに没したけれども、道は、私に伝えられているではないか。もし天が斯の道ー斯文を絶とうとするならば、後世の人は斯文の恩恵に与ることでできなくなるのだ。天が斯文を滅しようとしないならば、匡の人々は私をどうすることもできないであろう」と言ったという。

「斯文」とは道の現われとしての礼楽制度のことをいう。

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  陳と蔡の軍に取り囲まれ、窮地に陥った孔子だったが、その後、楚軍に救出されるという。孔子の言葉を借りれば、その救出によって、「礼楽」を後世に伝えることができたということであろうか。

 

 

 プーチンの戦争、そして、ウクライナ人道危機、人の道(倫)が邪悪に飲み込まれることを懼れる。

ブリンケン米国務長官、ウクライナが勝てると確信と - BBCニュース

 ブリンケン米国務長官が英BBCのインタビューで、「アメリカ政府はロシアの政権交代は目指していない」と言明し、「それはまったく我々がやることではない」とし、ロシア国民が自国首脳陣の戦争責任を追及するべきだと呼びかけたという。

 ウクライナはいつまで耐え続けることはできるのだろうか。

 好ましくないかもしれないが、中国が動くべきなのかもしれない。パラリンピックが終れば変化はあるのだろうか。