第六波、新型コロナの感染拡大に気を揉みます。なるべく早く収まってくれることを祈るだけです。
ただその感染拡大の早さにはただ驚くばかりです。もっと効果的な対策が早期に開発できればいいのかもしれません。ウィルスを死滅させることのできる空間除菌は出来ないのでしょうか。そんな技術が開発されることを願うばかりです。
通常国会が17日から始まり、首相が施政方針演説を行うとのことで、その原案が報道されています。
岸田首相、17日の施政方針演説で脱炭素に向けた経済社会大変革表明へ - 社会 : 日刊スポーツ
それによれば、新型コロナ対策ではワクチンの3回目の接種を挙げ、接種を加速させるとの内容が盛り込まれ、「新型コロナとの闘いに打ち勝ち、経済を再生させる」として、必要な財政支出は躊躇なく行う方針が提示されるそうです。
また、2050年のカーボンニュートラルの実現に向け、産業構造や国民生活を含め「経済社会全体の大変革」に取り組むと表明し、気候変動やデジタル、経済安全保障などの課題解決を図った上で、官民の投資を集めた「成長のエンジン」を主張するといいます。
賃上げについては、賃上げ率の低下傾向が続く状況に触れ、「トレンドを一気に反転させる」と訴え、自身が目指す「新しい資本主義」にふさわしい賃上げに期待すると強調するようです。
このコロナ禍を経験し、また異常気象が頻発するようになった気候からして、とにかく、暮らしやすい環境を整え、それが糧となって持続ある社会になればと願うばかりです。。
論語の教え
「子張(しちょう)善人の道を問う。子曰わく、迹(あと)を践(ふ)まず、亦(また)室(しつ)に入らず。論(ろん)篤(とく)なるのみに是れ与(くみ)せば、君子者(くんししゃ)か、色荘者(しきそうしゃ)か」と、「先進第十一」19にあります。
「善人は、聖人の歩んだ迹(道)を学習しないで人生を歩むため、ここぞという妙処を知らないままなる」、「その人の意見が善人のように立派だからというだけで、その人物を信用するならば、本物の教養人なのか、見かけだけの者か」との意味です。
「善人」とは、世に在って人として間違いは冒さないが、「聖人」と違うといいます。徳に欠けるところがあるのでしょうか。
報道内容だけからすれば、いかにも善人のように感じますが、実際はどうなのでしょうか。差が拡大している諸外国を追い、また、追い越していく道筋になっていくのでしょうか。
「柴(さい)や愚、参(しん)や魯(ろ)、師や辟(へき)、由(ゆう)や喭(がん)」。「子曰わく、回(かい)や其れ庶(ちか)きか。屢(つね)空(むな)し。賜(し)や命を受けずして貨殖(かしょく)す。億(はか)れば則ち屢に中(あ)たる」と、「先進第十一」18にあります。
孔子の門人たちの性格を有りのままに形容したもので、門弟に対する訓戒ともいわれています。
個々人において、それぞれ性格が異なるということであるでしょうし、性格によって現れる言動もまた異なるということなのでしょう。この章ばかりでなく、論語を読み解いていけば、弟子それぞれにおいて、適材適所、その役割があるということをいっているのかもしれません。
岸田首相をこの章にならって一字で表すとどんな字が当てはまるのでしょうか。また、どんな役割を果たしてくれるのでしょうか。
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一見、飛躍と思えることも、後になって振り返れば、そこにはそれなりの前段階があったことが理解できたりするものです。功を焦らず、まず動き出していることから成果にすべきではないでしょうか。そうすることで、飛躍となり、目標とする賃上げなどにおいても成果が表れてくるようになるものです。
たとえば縦割り行政が打破するなら、折角立ち上がったデジタル庁からではないでしょうか。大言壮語、大風呂敷を広げるまえに、行政のデジタル化を進め、そこでの成果を見える化すべきのように思えてなりません。