子曰わく、飽食 終日、心を用うる所無くば、難(かた)いかな。博奕(ばくえき)なる者有あらざるか。之を為すは、猶(なお)已(や)むに賢(まさ)れり。(「陽貨第十七」19)
(解説)
孔子の教え。「腹いっぱい食べて一日中、なにもしないでごろごろしているようでは難しい、双六や囲碁があるではないか。それでもしているほうが、何もしないよりは役立つ」。(論語 加地伸行)
「飽くまで食らいて日を終え、心を用うる所無くば、難いかな」
「節制」、「節度」もまた、徳のひとつなのだろう。自分の欲望や邪念をコントロールすることができ、自分に甘えることなく、目標を目指して邁進しようとする心が芽生えれば、「克己心」につながっていく。克己心はそういう強い心持ちを伴う。
「関連文書」
(参考文献)