「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【飽くまで食らいて日を終え、心を用うる所無くば、難いかな】 Vol.462

 

子曰わく、飽食 終日、心を用うる所無くば、難(かた)いかな。博奕(ばくえき)なる者有あらざるか。之を為すは、猶(なお)已(や)むに賢(まさ)れり。(「陽貨第十七」19)

 

(解説)

孔子の教え。「腹いっぱい食べて一日中、なにもしないでごろごろしているようでは難しい、双六や囲碁があるではないか。それでもしているほうが、何もしないよりは役立つ」論語 加地伸行) 

 

「博奕」、「博」は双六、「奕」は囲碁

 

「飽くまで食らいて日を終え、心を用うる所無くば、難いかな」

 「節制」、「節度」もまた、徳のひとつなのだろう。自分の欲望や邪念をコントロールすることができ、自分に甘えることなく、目標を目指して邁進しようとする心が芽生えれば、「克己心」につながっていく。克己心はそういう強い心持ちを伴う。

 

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(参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

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  • 作者:加地 伸行
  • 発売日: 2009/09/10
  • メディア: 文庫
 
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