「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【吾 嘗て終日食らわず、終夜寝ねず、以て思うも益無し。学ぶに如かざるなり】Vol.409

 

子曰わく、吾(われ)嘗(かつ)て終日食らわず、終夜寝(い)ねず、以て思うも益無し。学ぶに如(し)かざるなり(「衛霊公第十五」31)

 

(解説)

孔子の教え。「私は、一日中食べることもせず、一晩中眠ることもせず、ひたすらに考え続けたが、得ることがなかった。それよりは、学習することだ」。論語 加地伸行

 

「学びて思わざれば、則ち罔(くら)し。思いて学ばれば、則ち殆(まど)う」と、「為政第二」15にある。

 この「思いて学ばれば、則ち殆う」は、この章を体験的に述べたといわれる。

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 偉人たちもみな過去を学んで、新しきものを生み出した。先人たちの知恵を真似てみることがいいことなのかもしれない。

「学」とは先王の道を書物によって、あるいは書物を媒介とする先生の教えによって、習い知ること。

「思」とは自分自身で思索すること。

「学習」、学(まね)びて、習うこと。学びとはまねること、習うとは繰り返し行うこと。

「個人の模倣を通過しないと新しさなるものはありえない」、といったのはたしかアナトール・フランスだった。 (出所:論語 桑原武夫)  

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  (参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

  • 作者:加地 伸行
  • 発売日: 2009/09/10
  • メディア: 文庫
 
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫