子曰わく、上(かみ) 礼を好めば、則ち民 使い易し。(「憲問第十四」41)
(解説)
孔子の教え。「為政者に規範を守る道徳性があれば、民はそれに感化されるので、指導しやすくなる」。(論語 加地伸行)
「上(かみ)礼を好めば、則ち民は敢(あ)えて敬せざること莫(な)し」
といい、「上 義を好めば」と続け、そうあれば、
「則ち四方の民、其の子を襁負(きょうふ)して至らん」という。
「顔淵第十二」19で、孔子は、
君子の徳は風なり、小人の徳は草なり。
草 之に風を上(くわ)うれば、必らず偃(ふ)す
という。
上 礼を好めば、則ち民 使い易し
「論語と算盤」の著者渋沢栄一を主人公にしたNHK大河ドラマ「青天を衝け」が始まった。子ども時代の栄一に父 市郎右衛門が、
「人の上に立つ者は皆、上(かみ)だ。上に立つものは下(しも)の者への責任がある」と教える。
「関連文書」
(参考文献)