日々のニュースに驚きます。日本がすさんでいくかのようです。
日大アメフト部の薬物事件で、最初に逮捕された男子部員の初公判が開かれ、検察が懲役1年6か月を求刑し、即日結審したそうです。
日大アメフト部違法薬物事件 北畠被告、沢田副学長に「もみ消してもらえると思い…」 来年1・9判決― スポニチ Sponichi Annex 社会
被告の部員は起訴された内容を認めた上で、沢田副学長がもみ消すと思い、それくらい力があるのかなと思ったとの旨の発言をしたそうです。
大学の本部の人が寮に来て部屋をチェックし、薬物が入った缶が見つかった。副学長が持っていって、監督は『副学長に見つかってよかった』と話していた。副学長がもみ消すと思った。(出所:NHK)
周りの大人もひどいのでしょうが、将来のある若者がこんな発言をすることに驚きます。一体なぜにこんな社会になってしまったのでしょうか。
裏金作り
政界も揺れているようです。政治資金パーティーを巡る問題についての報道が続いています。もう呆れるしかないような内容です。
安倍派、8億円前後収入か 裏金含め、記載は6億円超 | 共同通信
この問題について外遊中の首相は「情勢を確認して答えたい」と述べ、内閣の要職を務める安倍派の大臣は政府の立場にあるので答えを差し控えると発言し、自民党の国対委員長は国会から雲隠れ、幹部たちがみな「貝」になっているそうです。
巨額裏金疑惑、自民に動揺 広がる疑心、口つぐむ幹部―安倍派パーティー券不記載:時事ドットコム
潔白となぜいえないのでしょうか。不誠実の極みです。政治不信をさらに加速していきそうです。
「誠実」とは、私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対することです。
論語に学ぶ
篤く信じて学を好み、死を守りて道を善くし、危邦(きほう)には入らず、乱邦(らんぽう)には居(お)らず。天下 道有らば、則ち見(あら)われ、道無くんば則ち隠る。邦に道有りて、貧にして且つ賤(いや)しきは、恥なり。邦に道無くして、富み且つ貴きは、恥なり。(「泰伯第八」13)
堅く人の道を信じ、学問を好み、たとい死に至ろうと節操を守って人の道を貫き、乱れようとしている国には入らず、乱れている国は去る。世の中が人の道を履んでいるならば、そこで働き、人の道にはずれているならば退いて暮らす。国に人の道が行われているとき、貧賤であるのは恥である。国に人の道が行われていない危邦、乱邦であるとき、富貴であるのは恥であると意味します。
日本が「危邦」「乱邦」のように思えます。そんな汚れた政府からの補助金目当てにみながそこに群がろうとするのが、政治資金パーティーであったりするのでしょうか。
ここ最近、日本が劣化したことがよくわかります。周囲からの悪影響を排除しない限り、健全さを取り戻すことはできそうになりません。個々人が自覚をとり戻すことが求められていそうです。
ニンジンをぶら下げられては走り、押しつけられ、無自覚に見つけてしまった悪習を断ち、真に自由を求めるようになれば、もっと健全で明るい社会になっていくのではないでしょうか。私たちには常に選択権があります。それを正しく行使することはどういうことかを知る必要がありそうです。
「参考文書」
日大アメフト部 薬物事件 21歳部員に懲役1年6か月求刑|NHK 首都圏のニュース
「自民が壊れるかどうかの問題」 裏金疑惑の安倍派議員、政権中枢に [自民]:朝日新聞デジタル