「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

続く日大騒動、理事長をパワハラで訴える副学長

 アメフト部員の違法薬物事件に揺れる日大で、沢田副学長が林理事長に1000万円の損害賠償を求める訴訟を起こしたそうです。林理事長の発言や行動がパワハラに当たると主張しているといいます。

沢田副学長が林理事長提訴 日大薬物事件対応で「パワハラ」:時事ドットコム

 これがこの事案の終章になるのでしょうか。問題の本質から外れていくように思えてなりません。

 前理事長による不正事件で、大学の経営改革が求められる中、今回の薬物事件が起きて、ガバナンス不全が指摘されました。また理事会はこの一連の騒動について、酒井学長と沢田副学長に辞任を勧告し、林理事長には50%の減給処分としました。そんな折、林理事長をパワハラで訴えることで、事態の改善につながっていくのでしょうか。

 

 

 組織トップ、大学副学長の立場にある者として、あるべき行動ではないような気がします。

 組織を率いるリーダーは、どんな考え方をしても自由だということは決してありえないといいます。リーダーの考え方が及ぼす結果は、自分一人だけではなく、従業員にも、また社会にも累を及ぼすからだといいます。

リーダーの「絶対NG行動」ワースト1 | 経営――稲盛和夫、原点を語る | ダイヤモンド・オンライン

 日本のあちらこちらで不正や不祥事、またはそれに類する事案が頻発しています。それらはリーダーの「考え方」に端を発しているのではないかといいます。

集団を幸せにし、また社会を豊かなものにするために、高邁な考え方をもつことが、リーダーの義務であるはずです。ましてや、一国を導いていく宰相は、とりわけすばらしい「考え方」をもち、高潔な「人格」を備えている人でなければ、亡国の事態にもなりかねません。(出所:ダイヤモンド・オンライン)

 人のためにするのが仕事です。それ故、働けば人々が幸福になり、社会はよりよくなっていくはずですが、そうならないのは、仕事が自分のためにだけになっているのかもしれません。

日本の不幸

岸田文雄首相は首相をやりたかっただけで、国民に対する愛も、国家に対する責任感もない」と、兵庫県明石市の前市長、泉房穂氏が辛辣に批判しています。「異次元の少子化対策と言いながら、財源も確保せず、国民の負担だけを増している。そんな人が長期政権を敷いているのが今の日本の不幸」ともいいます。

「全ての既存政党を壊す」泉房穂氏が語った政権奪取の青写真 「日本の不幸」「国民の敵」が意味するものは:東京新聞 TOKYO Web

国民は疲弊しているのに、毅然と反論する与党議員もいなければ、野党も体たらくで、国民には選択肢がない。仮に岸田首相が退いても、国民の生活不安は変わるはずはなく、劇的な方針転換を求めている。(出所:東京新聞

 首相ばかりでなく、今の政治全体を批判します。仕事をしていないということなのでしょう。ここ最近においては「政治とカネ」が頻繁に報道されています。選挙にはカネが必要と言い訳しては、パーティ開催には熱心になれるようです。

 

 

論語に学ぶ

已(や)んぬるかな、吾 未だ徳を好むこと色を好むが如き者を見ざるなり。(「衛霊公第十五」13)

 もはやだめだな。美人よりも、教養人に近づこうという気持ちが強い人物に、私は出会ったことがないと孔子がいいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 衝動に負けず、徳を積み人格を磨けということなのでしょう。それだけ人は誘惑に弱いということなのかもしれません。そんな輩が日本のそこら中にうごめいていそうです。影響を受けずにやり過ごすのがなかなか困難になっているようにも感じます。

 この国が正しきリーダーシップに導かれる日はやってくるのでしょうか。