「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

変わらない醜態、政治資金収支報告書への過小記載

  ハマスが2日連続で人質を解放したようです。「イスラエルが合意内容を順守するまで第2陣の人質解放を遅らせる」としていたそうですが、カタール政府などの調整によって実現したといいます。

アングル:ガザ人質解放合意、急襲直後に始まった米・カタール緊迫の交渉 | ロイター

 人質解放の舞台裏をロイターが報じています。こうした長い時間をかけた努力が困難と思われる問題を解決へと導くのでしょうか。戦闘休止が続き、問題解決が進み、ガザに平和が訪れることを祈るだけです。

 

 

 困難な問題も解決できないことはないのかもしれません。完璧ではなくても少しずつ前進させていけばいいのかもしれません。日本国内における諸課題も、こうした努力で解決へと向かえばいいのでしょうが、なかなか前に進みそうにありません。ちょっとした前進を作ることができば、問題は解決されていくと実感できそうなのに残念なことです。  

 物価は上昇を続け、持続的な賃上げが実現するのか、まだ確信を持てません。少子化対策の有効性に疑問符がつき、深刻な人手不足の解決策も不透明です。課題解決にはおカネは必要かもしれませんが、そうだからといって無計画に使えば、ますます国民負担は増していきます。それなのに、防衛力強化だけは前に進んでいきそうです。

 おカネを有効活用しようするのであれば、節約を心がけ、歳出の改革は避け得ないのでしょうが、政治家はこういうことに無頓着のようです。まず最初に手をかけるべきところにはなかなか着手できません。

 自民党5派閥が2018~21年の政治資金収支報告書にパーティー収入約4000万円分を過少記載したとして告発されました。

パーティー券で「裏金」つくる自民党のやり方…5派閥の過少記載問題 関係者たちが語った実情とは:東京新聞 TOKYO Web

 こうした問題への対処は早いもので、あくまで事務的なミスとして記載内容の修正との対応が取られたようです。

政治資金収支報告書」、政治資金規正法で、虚偽記載などの違反は、5年以下の禁錮または100万円以下の罰金が科されることになっているといいます。

 こんなことが許されるのでしょうか。こういうことを理不尽というのではないでしょうか。これでは国が適切に治められることはなさそうです。

 

 

論語に学ぶ

羣居(ぐんきょ)すること終日、言 義に及ばず、好んで小慧(しょうけい)を行う。難(かた)いかな。(「衛霊公第十五」17)

群れて一日中雑談し、話す中身に道義はなく、小才を巡らす話ばかりに熱中すると意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 いつになったら自分たちだけのためではなく、国民のために働こうという意識を持ているようになるのでしょうか。選挙にはカネがかかるなどと言い訳せずに、デジタルを駆使してカネのかからない選挙へと改革を進めればいいだけのことのように思えます。

 問題解決してこそ、変わりゆく社会へ適合できるものです。変化を拒み続ければ、日本の衰退はさらに加速していくだけです。だらしなく、醜態をさらけ出しているのですから、もうそろそろ気づいて欲しいものです。その最悪が日本をダメにしていると。

 

 

「参考文書」

ハマス、2日連続で人質解放 物資搬入状況不満で遅れ:時事ドットコム

政治資金収支報告書 | 時事通信ニュース