「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

崩れる秩序、しのび寄る終焉、不祥事に汚職、進まない改革

 ジャニーズ問題は今しばらく尾を引くことになるのでしょうか。被害者救済、会社としての存在意義、執行体制など、まだまだニュースとなって報道されるべきことが多々ありそうです。

 企業やメディアとの関わりも気になります。社会的な影響の大きさを考慮すべきなのでしょう。アイドルたちの露出機会によって、それは知ることができそうです。

元シブがき隊・本木雅弘はなぜ潰されなかった? 奥山和由氏が明かしたメリー氏の「圧力」|日刊ゲンダイDIGITAL

 アイドルたちに非はないのかもしれませんが、所属タレントであれ以上、何らかの影響があることは免れないはずです。ゆるゆるの対応では道理は通らず、圧力と忖度から抜け出ることのできないメディアというレッテルを自ら貼ることになるのではないでしょうか。

 法や規範に支配され、自由で開かれた健全な業界になって欲しいものです。

 

 

続く猛暑、気候変動

 9月も中旬になろうとしているのに、未だに猛暑は収まりません。地球温暖化が心配になります。

 WMO 世界気象機関などが今年の夏6~8月の世界の平均気温が観測史上最も高くなったと発表し、国連のグテーレス事務総長が「気候崩壊が始まった」と危機感を示したといいます。

世界の夏の平均気温が過去最高に 国連総長「気候崩壊が始まった」:朝日新聞デジタル

 先日の大雨で、災害に強いはずの日立市役所が水没、防災拠点として機能できなかったといいます。気候変動への適応が不十分ということを如実に示すことになったのでしょうか。

続く円安

 国際情勢が目まぐるしく変化し、それが日々の生活に影響してきています。輸入に頼るエネルギーや食料が高騰し、物価の上昇が続いています。円安も続くようになり、物価が落ち着く気配がありません。

 円が今、他国に通貨より高くなる理由がないようです。最悪の国の財政事情から、日銀が大胆に動けないだろうと見透かされいるためとも言われます。

 経済同友会の代表幹事を務めるサントリーホールディングスの新浪社長が、政府や日銀の対策がなければ円安進行が続き1ドル=150円の水準を超えて170円前後まで悪化する可能性もあると語ったといいます。そこまでの水準に下落するととんでもないことになりそうです。

政府・日銀の対策なければ1ドル170円も懸念-サントリーHD社長 - Bloomberg

 氏の発言はたびたび炎上しますが、その内容の是非はともかく、国を憂いてのことといいます。

 

 

 国としての行き詰まってきているように感じます。このままでよいのでしょうか。国の財政が破綻することになっては手遅れになってしまいます。それによって国家が滅びることはないのでしょうが、それでも一大事で、国民生活への影響はさらに大きくなっていくのでしょう。

論語に学ぶ

君子は文を以て友を会し、友を以て仁を輔(たす)く。(「顔淵第十二」24)

 君子 教養人たる者は、学問を通じて友人と交わり、その交友によって、お互いに人格を高めることを助け合うと意味します。 またそうすることで、仁ある社会が築かれていくということでもあるのでしょう。

dsupplying.hatenadiary.jp

「権力は代わり得る方がいい。長く続けば腐敗する」と、下野した自民党で政治改革に携わり、自社さ政権で自民党を政権に復帰させた河野洋平元総裁がそう語っています。

政権が代わると反対側にも日が当たり、膿んで腐敗することはなくなる。代わったことの意味はあった。(出所:時事ドットコム

 当時の自民党政権は緊張感や高揚感がだんだん薄れ、政権の座にいることが当たり前になり、意欲が少し薄れていたといいます。金権スキャンダルも重なって、政権がつぶれていったそうです。今とあまり変わらない状況であったことでしょうか。政権を変えて、利権、癒着、汚職、度重なる大臣更迭に離党、政治の腐敗を清算して、改革すべきなのかもしれません。

 

 

 当時、河野氏は総裁の座にあり、選挙に勝ちながら、首相の座を村山富市氏に譲り、連立政権を成立させたといいます。

「新たな55年体制」の始まりか、政治の行方は? 河野洋平、小沢一郎、細川護熙各氏に聞く:時事ドットコム

 そうした経験からなのでしょうか、「反対しない野党などあり得ない」といい、「そうでなければ議会制民主主義が健全に動かない」とし、「対案などきれい事だ」と断じます。

 勢力を伸ばす日本維新の会に対しては、「第2自民党」と言ったら野党ではないといい、「今の自民党があれだけ右に寄ったら、左に立たなければ駄目で、自民党の右側にスペースはない」といいます。左の主張があって、それが通るのであれば、ちょうどよい中間になるということなのかもしれません。

 一強多弱で野党が選挙協力をまとめるのは難しいのかもしれませんが、河野氏が言う通り、選挙の時は各党が鋭く主張、選挙後に、この政策を実現するために連立を組むようにならないといけないといいます。

「君子は文を以て友を会し、友を以て仁を輔く」、こんな心構えがあれば、政権交代も可能となり、腐敗する政治が変わることになっていくのかもしれません。