「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

中国への抗議、中国からの抗議、中国大使館にも嫌がらせ電話

 わざわざ手間のかかる決断をして、そこに大切な時間とお金を費やすこともないのではないのかと感じることが多々おきます。過ちだったと気づいて、直ちにそれを正した方がムダがなさそうです。

 西村経産相が、福島市のスーパーマーケットで行われたキャンペーンに出席し、ヒラメとホッキ貝の刺し身を試食したそうです。「常磐もの」と呼ばれる福島県沖の海産物の魅力を発信し、「安心して食べていただける」と安全性をアピールしたといいます。

 首相は、中国による抗議、嫌がらせ行為について、「遺憾だと言わざるを得ない」と述べ、中国側に申し入れを行っていると話しているそうです。

 一方、日本にある中国大使館や領事館にも嫌がらせ電話があるそうです。

中国の駐日大使、大使館への嫌がらせ電話で日本側に抗議 | ロイター

 通常業務に支障が出ているようで、中国の駐日大使が日本側に厳重抗議しているといいます。どっちもどっちということでしょうか。

 

 

論語に学ぶ

子 罕(まれ)に利を言うとき、命(めい)と与(とも)に、仁と与にす。(「子罕第九」1)

  孔子もときたま「利」に言及するが、その場合には必ず「命」あるいは「仁」と与にしたと意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 一義的にその責を負うべき東京電力があまり表に出ず、政府が前のめりになり、当事者になるのはどうなのでしょうか。

「先送りできない課題に一つ一つ答えを出していく」とする首相にとっては、この問題に首を突っ込むことに「利」があることなのかもしれませんが、それが国民全体の利益になっているかは疑問です。

原発処理水の海洋放出が「二重の加害」と言われる理由 東京電力に今問わなければならないこととは:東京新聞 TOKYO Web

 当事者とは批判を浴びるものです。その批判を聞き、調整する人が存在してこそ、問題がスムーズに解決を図れるのではないでしょうか。

 

 

思慮と分別

「18歳で投票できるのに、なぜ立候補できないのか」、 大学生ら6人が「公職選挙法の規定は違憲」と主張して国を訴えたといいます。「私たちも社会の一員。将来、この国をどういう方向に進めたいか、選択できる権利があるはずだ」と、原告の大学4年生は訴えているそうです。

立候補の年齢制限なぜ?「何が分かる」議員に言い放たれた若者の声【news深掘り】 :時事ドットコム

 この大学生は、高校生のころから核兵器廃絶を目指す活動に取り組んでいたそうです。活動の一環で、国会議員から核兵器禁止条約に対する考えを聞き取ろうと面会調整していたときのこと、電話に出た議員は安全保障は複雑な問題、「若者に何が分かるんだ」と言い放ったそうです。頭ごなしに否定するのはどうなのかと感じたそうです。

 こんな国会議員ばかりなのでしょうか。

日本の公職選挙法が被選挙権年齢を衆院25歳、参院30歳と定めているのはなぜだろう。同法を所管する総務省に尋ねると、「社会的経験に基づく思慮と分別を踏まえて設定されている」とのことだった。(出所:時事ドットコム

 分別もなく、浅慮で行動するからもめごとになるのではないでしょうか。他者からの批判にも聞く耳をもって、熟慮がする力があれば、難題であっても解決に近づけることはできそうです。そうしないのが不思議でなりません。

 中国からの抗議に腹を立てるのでなく、福島、そして被害を受ける漁民のこと、不安を感じる人々のことを慮って欲しいものです。優先すべきは自国民のような気がします。

 

「参考文書」

西村経産相、「常磐もの」試食 処理水放出後の魚、安全性PR―福島:時事ドットコム

「処理水」巡る嫌がらせ行為、首相「遺憾だ」…「冷静で責任ある行動」中国に呼びかけへ : 読売新聞