「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

史上最短となった人類滅亡までの時を刻む終末時計、平和を願う台湾総統のローマ教皇宛の書簡

 

 台湾の蔡英文総統がローマ教皇に書簡を送ったそうです。ローマ教皇の1月1日の世界平和の日のメッセージに応えるものといいます。

ウクライナでの戦争は世界に平和の価値を認識させ、地域の安全維持が重要な共通認識になった(出所::ロイター)

台湾総統、中国との戦争は選択肢にない ローマ教皇に書簡 | ロイター

祈り」なのでしょうか。「祈り」とは、世界の安寧や、他者への想いを願い込めることであり、 利他の精神、 自分の中の神と繋がることとの意味があります。

 意識を集中することで、願望を実現に至らせる力にもなるともいわれます。

 

 

平和への祈り

 記事によれば、中国との戦争は選択肢になく、主権と自由に対する台湾の人々の主張を尊重することによってのみ、中国との健全な関係を築くことが可能だとの認識を示したそうです。

  昨年の国慶節の演説では、台湾海峡の平和と安定は台湾と中国の関係発展の基盤であり、武力衝突は絶対に容認されないとの考えを重ねて示していたそうです。

論語に学ぶ

子 匡(きょう)に畏(おそ)る。曰わく、文王既に没したれども、文 茲(ここ)に在らずや。天の将(まさ)に斯(こ)の文を喪(ほろ)ぼさんとするや、後死者(こうししゃ)者は斯文(しぶん)に与(あずか)るを得ず。

天の未だ斯文を喪ぼさざるや、匡人(きょうひと)其れ予を如何せん、と。(「子罕第九」5)

 孔子の一行が匡という土地で軍隊に囲まれ、窮地に陥ります。そのとき、孔子は「周の文王はすでに没したけれども、道は、私に伝えられているではないか。もし天が斯の道ー斯文を絶とうとするならば、私の生命とともに斯文も消え、後世の人は斯文の恩恵に与(あずか)ることでできなくなる。

天が斯文を滅しようとしないならば、匡の人々は私をどうすることもできないであろう」と述べたといいます。

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「斯文」とは、この学問、この道と意味し、道徳とも意味します。また、文化との解釈もあります。

 蔡総統の祈りも、この孔子の言葉に通ずるところがあるのでしょうか。

 

 

終末時計

 人類滅亡を午前0時に見立てた「終末時計」の残り時間が「90秒」になったそうです。

再送-人類滅亡まで「90秒」、ウクライナ侵攻で10秒進み史上最短 | ロイター

過去3年間は「100秒」に維持されていたが、核戦争、疾病、気候変動に起因する脅威がロシアによるウクライナ侵攻を受け悪化。人類滅亡までに残された時間は史上最短となった。(出所:ロイター)

「ロシアが核兵器使用を薄々ながらも示唆していることは、偶発的、意図的、あるいは誤算によって紛争がエスカレートする恐ろしいリスクがあることを世界中に思い起こさせる。この紛争が誰にも制御できなくなる可能性は依然として高い」と、終末時計を管理する、米誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」のCEOが述べたそうです。

 世界中の人々が祈り、その願望の実現を願うのであれば、終末時計の進行を止め、巻き戻すこともできるのかもしれません。

 日本政府に祈りはあるのでしょうか。利他の精神もなく、どうにも私欲にまみれた烏合の衆に見えます。