「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

脅威を生み出し、それにおびえる人

 関東地方では今日も猛暑に見舞われ、しばらくこの状態が続くようです。エルニーニョ現象が発生すると、冷夏になるなるのがこれまで多かったといいますが、温暖化の影響もあるといわれます。

 その温暖化の原因は人為的なものといわれます。毎年のように酷暑を経験するようになるとまさに脅威です。こうなってからでは手遅れなのでしょうが、何と愚かなことをしてきたのだろうと今さらながら思います。

AI脅威論

 急速に普及が進むAIに対して、仕事が奪われるなどの「脅威論」も語られるようになっています。さらにAIが人よりも賢くなるようなことがあれば、それもまた脅威のひとつといっていいのでしょうか。

OpenAI、人間より賢いAIの反乱を防ぐための研究チームを立ち上げ - ZDNET Japan

 いずにせよ、それも人の手によって開発されることなのでしょうから、AIの暴走よりも人の暴走の方が遥かに脅威なのかもしれません。

 

 

論語に学ぶ

斉(せい)の景公(けいこう) 馬千駟(せんし)有り。死するの日、民 徳として称(ほ)むる無し。伯夷(はくい)、叔斉(しゅくせい)は首陽(しゅよう)の下(もと)に餓(う)う。民 今に到るまで之を称む。誠に富を以てせず、亦(また)祗(まさ)に異を以てす。其れ斯の謂いか。(「季氏第十六」12)

 斉国の景公は、馬四千余を有するほどの富国、軍事大国の君主であったが、その死後、だれも人格者として賞賛する者はなかった。伯夷、叔斉の兄弟は首陽山に隠れ、餓死したが、人々は彼らを今に至るまで賞賛している。「人に永く賞賛されるのは実に富によるものではなくて、ふつうの人と異なるすぐれた徳行に依る」と意味します。

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 歴史を振り返り、名を残すような業績をあげた人物を観察すれば、何かしら類まれな優れた性格の持ち主であることの方が多いのかもしれません。同じく歴史に悪の名を残した人も同様で、類い稀な悪徳を身につけた人物であることは間違いなそうです。

 名を残すことにこだわることはないのでしょうが、それでも優れた人格を身につけることで、仕事の質が変わり、業績にもつながっていくのかもしれません。

 

 

 松下幸之助本田宗一郎盛田昭夫ら昭和期の名経営者と呼ばれる人たちも然りなのでしょう。

 しかし、政治家にあっては、これぞという人物がいないような気がします。プーチンさんに筆頭に、ここ最近においては悪徳の方が勝っていそうです。

 トラブルが続く日本においても同様なのでしょう。首相の独断専行が目立ち、言葉をかえれば暴走といってもよさそうです。

 功を焦らずに、人徳を高めて欲しいものです。それによって下落する支持率は回復するかもしれませんし、それが望みの長期政権への礎になっていくのかもしれません。

 

「参考文書」

AIによる「人類絶滅リスク議論」 過度な注目がもたらす新たな問題とは | AMP[アンプ] - ビジネスインスピレーションメディア