「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

ロシアでの反乱、続く痛ましい事件、言葉が呪いとなって凶悪化する社会

 ロシアで、プリゴジンによる反乱がおきたようですが、あっけなく結末を迎えることになるのでしょうか。首都モスクワへ向け北上を続けていた、ワグネル創設者のプリゴジン氏が前進を「中止」したと明らかにし、本人は隣国ベラルーシへ移動しているといいます。

「ワグネル」プリゴジン氏、モスクワへの前進中止を発表 ベラルーシ大統領が仲介とロシア報道 - BBCニュース

 ベラルーシのルカシェンコ大統領の仲介があったようです。ロシア内部での統制が弱体化したのでしょうか。今後が気がかりになります。

 

 

論語に学ぶ

季康子(きこうし)、政を孔子に問いて曰わく、如(も)し無道を殺して、以て有道を就(な)さば、何如、と。孔子対(こた)て曰わく、子 政を為すに、焉(いずく)んぞ殺(さつ)を用いん。子 善を欲すれば、民 善なり。君子の徳は風なり、小人の徳は草なり。草 之に風を上(くわ)うれば、必らず偃(ふ)す、と。(「顔淵第十二」19)

 魯の国の実質的な支配者季康子が孔子に政治について「もし無道な者たちを殺して、世の中の正しい規律を完成するというのは、どうだろうか」と質問しました。孔子は「あなたが為政者でありますならば、どうして「殺」を用いようとするのでしょうか。あなたが「善」を願えば、人々もそうなります。君子の品位は風のようなもの、民衆の品位は草のようなものです。草は風が吹きますれば、草は必ず靡(なび)いて仆(たお)れます」と答えました。

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 季康子とロシアの類似性を感じたりします。

 

 

 兵庫での痛ましい事件がニュースを騒がせています。長野の事件といい、残虐性がエスカレートしていないかと気になります。その理由は何なのでしょうか。

 街中に張り巡らされる防犯カメラ、今後は電車の中にも設置されるそうです。しかし、どんなに取り締まりを強化し、ルールで縛り付けても、犯罪はなくならず、かえって凶悪化していないかと心配になることがあります。

呪い

 世の中に呪いがかけられて、それで悪い方向へ悪い方向へと導かれているのではないと考えることがあります。

私たちが日々社会から受け取るメッセージは常に、その社会や時代が掲げる「こうあるべき」という思想——呪い――とセットで存在します。(出所:NEWSPICKS)

なぜ人は呪う・呪われるのか?

「この呪いは、人から人へと知らぬ間に感染し、「幸せってこういうものだよね」という全体的な考え方をつくっていきます」と記事は指摘します。

 呪いはある言葉を人に発することで作られ、それを思い込ませ、信じさせることで呪いとなるといいます。

 結局、インターネットなどに溢れる情報もある種の呪いでしかないともいいます。

デフレからの脱却とか、リスキリング・学び直し、賃上げなど、様々な言葉が呪縛となって、それに囚われてしまっているのかもしれません。

 影響力のある人々がもっと口を慎み、ほんとうのことを語り、見本となるよう品位ある言動を示せば、世の中の雰囲気が穏やかな方向へと変わっていくのかもしれません。