「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

なりします広告、蔓延する不法行為、著名人たちの訴え

 新NISAがスタートし投資ブームが到来したためでしょうか、SNS上になりすまし広告が蔓延するようになったようです。堀江貴文氏や前沢友作氏など著名人になりすまし、勉強会に招待したり、投資を呼びかけたりしているそうです。その被害額は昨年、277億9千万円に上り、警察庁ののSNS型投資詐欺の認知件数は2271件だったといいます。

前沢友作氏が米Metaを提訴へ Facebookでなりすまし投資の詐欺広告放置 自民に規制強化要請 - ITmedia NEWS

 堀江、前沢両氏はフェイスブックを運営する米メタの対応の鈍さを問題視、自民党デジタル社会推進本部などの合同勉強会に出席し、被害の実態を説明し、投資詐欺広告への規制強化を求めたそうです。

 前沢氏は米メタを提訴する考えを明らかにし、「プラットフォームへの規制は政府にしかできない。迅速にお願いしたい」と語ったといいます。

 

 

「被害が発生すると回復することが難しい」、なりすまし広告は現状、景品表示法などの法規制の対象にはならないとの見解を消費者庁が示しているといいます。詐欺被害防止のため、関係省庁と連携して注意喚起していくそうです。

 また、警察庁の担当者は詐欺罪などでの検挙について一概に答えるのは困難とし、犯罪の事実が確認されれば、積極的に摘発する考えを示しているといいます。

 明らかな不法行為に思われますが、法に抜け穴があるということなのでしょうか。進む様々なデジタル化に規制が追い付かないようにも見えます。それとも脱法行為を繰り返す自民党はこうしたことに寛容なのでしょうか。国民保護には関心がないといわれそうです。

 社会をより良いものにしたい、そう思って働きかけようにも、自民党に陳情するしかないという現実は虚し過ぎます。無理なことなのかもしれませんが、両氏が野党も巻き込んでくれれば違う展開もありそうな気もします。

論語に学ぶ

季康子(きこうし)、政を孔子に問いて曰わく、如(も)し無道を殺して、以て有道を就(な)さば、何如、と。孔子対(こた)て曰わく、子 政を為すに、焉(いずく)んぞ殺(さつ)を用いん。子 善を欲すれば、民 善なり。君子の徳は風なり、小人の徳は草なり。草 之に風を上(くわ)うれば、必らず偃(ふ)す、と。(「顔淵第十二」19)

 季康子が政治について孔子に「もし無道な連中は殺してしまって、世の中の正しい規律を完成するというのは、どうだろうか」と質問しました。孔子は「為政者であなたが、どうして殺すなどいたしますのか。あなたが善を欲すれば、人々も同じく善を求めるようになります。君子の品位は風のようなもの、小人の品位は草のようなものです。草は風が吹きますれば、草は必ず靡(なび)いて仆(たお)れます」といいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 法規制を司り社会に大きな影響を及ぼす政治家たちが、真に国民保護を願い、社会をより良きものにしようと率先していかなければならないはずなのに、そうではなく、自らの利益を優先して法の抜け道を作ることに余念がなく、それを正々堂々と実践するのですから、みなもそれでいいのだとなってしまうのでしょう。これでは社会が良くなることはなそうです。しかし、自民党議員たちはなぜこうも頑固者ばかりなのでしょうか。

 

 

 世の中が変わっていく現実を受け入れて、それに合わせ変化、アップデートさえすればいいだけなのに、そうしようとする動きを阻止し、それがあたかも悪のように一方的に決めつけるのが問題のように思えてなりません。それが社会の停滞の原因なのでしょう。批判を歓迎し、激しくやり合うこともあるのかもしれませんが、対話しその中から最善を探求するのが問題解決の近道なのですから。

 しかし、そう簡単にできないのも現実なのでしょうか。イランがイスラエルに報復を始めたようです。

イスラエルへ向かうイラン無人機撃墜、米とヨルダン 英も戦闘機発進 | ロイター

 どうすれば事態の悪化は避けられるようになるのでしょうか。

 

「参考文書」

米メタは「なめている」 堀江氏と前沢氏、なりすまし広告減らず怒り:朝日新聞デジタル

“なりすまし偽広告” 詐欺被害など未然防止へ省庁連携を | NHK | デジタルでだまされない